１３７☆ ページ17
状況が飲み込めずに唖然とする翔くんのフォローもしなきゃならないとはわかってるけど、マイペースな蒼汰もほっとけず。
『Aは全部言わなくても俺の言いたい事わかってるよな？』
ってカレーを煮てる鍋を覗き込みながら有無を言わさない強い口調で言った。
蒼汰がなんで翔くんにあんな提案をしたのか…
きっと蒼汰は私が話すきっかけを作ってくれたってそう思うからそれ以上は何も言えなかった。
言いたい事を言って、カレーを食べて満足したのか…
『カレーは明日のが美味いからお前も食えよ』って翔くんに言い残して蒼汰は早々に帰り…
「翔くん…コーヒー淹れたけど…。」
コーヒーを注いだマグカップを翔くんの目の前に置いた。
「ごめん…ホント俺…今日はちょっと色々な事がいっぺんにありすぎて…わけがわからなくて…頭の中がテンパってる…。」
困惑した表情からは翔くんの気持ちが手に取るようによくわかる。
「ううん。蒼汰が突然ごめんね。忘れてくれてかまわないから…。」
同棲を弟から提案されて、その後の未来までも押し付けられたら面倒…
ってよりも重いと思う。
「いや…一緒に住むのはいいんだ。願ったり叶ったりだし…。だけど突然、弟くんに言われるなんて思ってなくて…。」
「うん…それでなくても翔くん怒ってたし…。」
「え？！怒ってなんかないよ！」
驚いたのか大きな声が部屋に響いた。
「だって…今日は帰るって…。」
なんか冷たく突き放された言い方だった。
マイペースの蒼汰を止める事もできずに優しい翔くんにそんな事を言わせちゃった私が悪いんだけど…。
「あぁ…うん…それは…。」
気まずそうに言い淀んで俯いたから、ますます私達、姉弟が翔くんの気に触る失礼な事をしたんだって思いが強くなって…
「ご、ごめんなさい…。」
愛想をつかされないように謝る事しかできない。
「な、なんで泣くの？！」
翔くんの慌てた声が聞こえて、そのままギュ〜ッとあったかい腕の中。
『あぁ〜もう…どうして？』って耳元で動揺した声が聞こえる。
翔くんの背中にしがみつくと『いい子だから泣き止んで？』って頭を優しく撫でてくれる。
「蒼汰が…ううん…私も…翔くんに失礼な事…。」
「違うよ。ただ俺が弟くんにヤキモチ妬いただけ。」
「蒼汰に…ヤキモチ…？」
翔くんの胸から顔を上げると、気まずそうに苦笑いしてる翔くん目が合った。
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さとち(プロフ) - 最後までしょーちゃんを見届けさせてくれてありがとです(*´∀｀*)ロマンチストなしょーさんにぴったりなプロポーズシーン。きゅんきゅんしちゃいました。ヘタレくんが成長してく様子を見守れて幸せでした(^^) (2019年11月17日 8時) (
レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
プリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。私はヘタレてても優しくて少しずつでも頑張る翔くんが大好き。プロポーズのシーンもとっても素敵だった。素敵なお話しをありがとうございます。これからも楽しみしてます(^-^) (2019年11月10日 12時) (レス) id: cd103d13f3 (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - 完結お疲れさまでした。私はしおななさん大好きです(*´▽｀*) (2019年11月9日 12時) (レス) id: 36f104c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 終わった〜。あんなにヘタレだった翔くんが 花子さんに釣り合うべくカッコよく成長！ てか、まあ、初めから素材は完璧なんだからまあ当たり前か。多少ヘタレがまたかわいい（≧∇≦） こんなかわいいバカップルになれるなんて(//∇//)お互いに好きすぎていいなぁ〜 (2019年11月9日 11時) (レス) id: 285da43cef (このIDを非表示/違反報告)
あゆママ(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∀｀)ヘタレな翔さんが成長していくのが楽しみでした。終わってしまうと寂しいですねぇ〜。歌は息子が大好きで、ピアノでよく弾いていたので知りました(笑)可愛い曲でこちらも好きになりました。また二宮さんのお話もお待ちしています！ (2019年11月9日 7時) (レス) id: ddbf446660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年9月20日 15時
