１１６☆ ページ36
唇を離されて下から見上げる翔くんにはもう迷いも戸惑いもない。
真っ直ぐ私だけを見つめてくれる。
そして愛おしそうに頬を撫でてくれる。
「俺の心の中の全部が伝わればいいのに…。」
「…うん。」
「カッコ悪いついでに白状すると、俺…この歳で恥ずかしいけど本当に慣れてないから…嫌な思いさせたらごめんね。その時はハッキリ言って欲しい。」
上手くリードできる自信がないんだって…。
「いいの。そんなの関係ない。」
「Aちゃん？」
「ただ…ギュッてして欲しい…。翔くんに思われてるんだって実感させて欲しいの…。」
手を出されない事で不安になってた気持ちを払拭して欲しい。
「先に進んだら…もう本当に戻れないよ？」
「うん？」
それはどういう意味…？
「Aちゃんはもう俺から離れられなくなるよ？俺が絶対離せなくなる。一生ね。」
「…うん。」
「出会った日…初デートした日…付き合った日…これからいっぱい記念日ができるけど…今日の日を…Aちゃんの体温、表情…俺は絶対忘れないよ。だから……。」
色々な思いが胸いっぱいの今…
何を伝えても上手く伝えられずに嘘っぽく聞こえちゃうかもしれない…。
だけど…
「好き…大好き…。」
翔くんの首に腕を回して自分に引き寄せキスをねだった。
唇が重なる瞬間…
「俺も…大好きだよ。」
甘い言葉は、それ以上に甘い唇に溶かされ私の中に落ちてきた…。
・・・「…腕…痛くない？」
翔くんは当たり前に腕を差し出して、布団の中で私を抱き枕にするように抱きしめた。
翔くんのまだ少し高い体温が心地よい。
「全然。Aちゃんを腕枕するの俺の夢だったから嬉しいよ。」
そう言うともっとキツく抱きしめられて額は頬ずりされてる。
「夢が多いんだね…。」
「うん。でもAちゃんにして欲しい事ベスト1、2はまだ残ってるな。」
「ベスト３は何だったの？」
私、何かしたっけ？
「ふぅふぅであーん。」
「…。」
「ちなみにベスト２は明日してもらう予定。」
「何だろ…怖いな…。」
私に甘い翔くんだから突拍子もない事を言うはずもないけど、すごいマニアックな趣味の世界を見せられても困るな。
「大丈夫。Aちゃんがしたら絶対可愛いから。」
「翔くんがそう言うなら大丈夫ね？」
「あぁ〜もう可愛い。大好き。夢みたい。幸せすぎる。」
翔くんの気持ち…
ちゃんと全部伝わったよ…？
ありがとう…。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
