１００★ ページ20
可愛い彼女の一大事。
悠長に飯なんか食ってられるか！
な、勢いで部屋を飛び出したから買った割引惣菜もテーブルの上置きっ放し。
冷蔵庫に入れていたなら明日でも食べられる可能性はあるけど、外に出しっぱなしだとアウトだろう。
Aちゃんはうどんを食べ始め、レンゲにのせてふぅふぅしてる。
キッチンから戻りAちゃんの隣に腰を下ろし、その尋常じゃなく可愛い様子に見惚れてたら俺の口元にうどんがのったレンゲが差し出される。
「はい、翔くん。あーん。」
「あ、あーん…って…え？！マジで？！」
おい！ちょっと！櫻井！
Aちゃんがあーんしてくれてるぞ！
Aちゃんが彼女になったらして欲しい事ランキング３位のあーんがいきなり実現…？
夢か…？
「うん。あーんって大っきくお口開けて？」
ちょっと首を傾げて…
それ反則。
あぁ…
つらい…
Aちゃんが可愛いくてつらいよ…。
「ね？翔くん？早く口開けて？冷めちゃう。」
夢か現実かわからないまま口を開けると、口の中にレンゲが入り流し込まれた。
口の中に薄味だけど優しい出汁の香りが広がって…
「美味い…。」
「よかった。蒼汰、そういう出汁をきかせた料理得意なの。」
イケメンモデルは凝った料理も出来るスーパーマン。
欠点ってあるのか？
シスコンなところ？
でもまぁ…
こんな可愛いお姉ちゃんじゃな…
わかる気がする…。
「てか…俺があーんすべきだよね？看病する側は俺なんだし。」
「ふふふ。大丈夫。自分で食べられます。翔くんももっと食べる？半分こしよっか。」
「俺はいいよ。Aちゃんはちゃんと食べて早く良くなって？」
「こんなに食べられないから半分こしよ？」
立ち上がってキッチンからお椀と割り箸を持ってきて、本当に半分こ。
「ありがとう。」
差し出されたお椀を受け取った。
「ふふふ。」
「ん？」
「もう無理無理無理〜って言わないんだね？」
「え？」
「初めて会った時、ペットボトルのお水半分こしよって言ったらいっぱい無理って言ってたでしょ？」
「あ、あれは…憧れの花子さんと間接キスなんていきなりハードル高くて…いっぱいいっぱいでさ。」
実は今でもAちゃんに触れる事に緊張してる…
なんてカッコ悪くて言えないけど…。
「それにこれは間接キスじゃないから大丈夫なの。」
そんなカッコ悪い俺を悟られないようにするのも結構大変なんだよ…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1884人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
