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電話の様子からでもただ事じゃないと、電話を切った後、着替えて財布とスマホだけを持ち急いでAちゃんの家に向かう。
ここには車がないから電車かタクシーで行くしかないけど、実家に帰って車を取って…っていう時間も惜しい。
金曜の夜という事を考えると、タクシーよりも電車の方が早いかと駅に向かいちょうどタイミングよく来た電車に飛び乗った。
Aちゃんの住むアパートの最寄り駅に着くまで気が気じゃなくて微かに聞こえた『熱が…』ってか細い声に、負担をかけたくなくて連絡もできずにただスマホを握り締める。
電車が到着した駅からAちゃんの住むアパートまで徒歩１０分前後…
駅の目の前にあるコンビニで、おでこに貼るシート、水、スポーツドリンク、レトルトのおかゆ、アイス、ゼリー…
思いつく物を手当たり次第、カゴに放り込んでレジで会計を済ませて足早にアパートに向かう。
あの夏のデートから２カ月弱…
夜風にはもう秋を感じられて時間の流れの早さに驚き…
人生で一番濃密で、二度とないような幸福な２カ月を思い返す。
人生何があるかわからない。
天皇だろうが総理大臣だろうがどんなに偉くたって、誰でも平等に一寸先は闇で、未来なんて誰にもわからない。
あの高嶺の花子さんを俺がものにするなんて誰が思ったよ。
他の誰でもない俺自身がびっくりしている。
相変わらず薄暗い夜道に、Aちゃんの毎日が心配になるけど『大丈夫よ？』の一点張り。
まだ今の段階で一緒住もうなんて無責任きわまりない事を口が裂けても言えないし…
いずれそうなればいいと思ってはいるけど…。
三階建てのアパートはエレベーターなんてついてないから階段を上がり、二階の角部屋の前に立ってインターフォンを押した。
もし寝てたら起こして申し訳ないとは思うけど、合鍵なんて持ってない俺にはこうするしかなくて…
こういう時の為に合鍵ちょうだい？なんて言えたらいいけど…
言えるわけねぇよな…。
以前よりも近く感じる距離も、一線を越えてないからか完璧に…とは言えず…
自信がなくてまたヘタレな俺が顔を出す。
一向に応答がない事に心配は募るけど、しょうがない気持ちはどこかにあって、もう一度インターフォンを押して反応が無かったら買った物だけ置いて帰ろう…
そう思いもう一度インターフォンのボタンに手を伸ばしたところでドアが開き、パッと顔を向けると…
「…So…。」
Aちゃんじゃなかった…。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
