９１☆ ページ11
帰宅して翔くんにその旨をメッセージで送り、簡単な料理に取り掛かるけど、忙しい１週間を乗り切った疲れからか、なんとなく食欲がなくて途中でやめた。
沸かしていたお風呂に入ると鏡には真っ赤なほっぺの自分が映っていて、のぼせたかと早々に上がった。
冷たい麦茶を飲むも身体の火照りは治らず、そればかりか背筋がゾクゾクと悪寒がして、身体が熱いのに寒いという変な感覚にこれはと確信する。
脇に体温計を入れて熱を測るも『38、9』という数字を見たらもっと熱が上がった気がして、スマホを持ちベッドに潜り込む。
１週間の疲れ…
熱の怠さ…
横になれた安心感からかすぐに意識は遠のくけど、翔くんに連絡を…ととりあえずの文章を誤字も確認せず送信。
既読はすぐについた事を見届けて翔くんに伝えられたと安心して目を閉じるけど、直後に着信。
ー…はい…。
「Aちゃん？明日会えないって…。」
電話だから翔くんの表情は見えないけど、声から不安は伝わってくる。
ー…熱が…あって…。
ダメだ…
意識が段々と遠くなって…
「え？」
翔くんの声も遠のく…。
「え？え？Aちゃん？え？！何？！もしもし？もしもし？！」
ー……そ……た…。
「Aちゃん？！もしもし？！」
朦朧とした意識の中、電話の向こうが蒼汰の声なのか翔くんの声なのかも認識出来ず…
意識はプツリと途切れた…。
・・・まとわりつく汗と、湿った服が不快で目を閉じたまま更にキツくギュッとした。
眉間に寄ったシワをさすられる感覚でゆっくり瞼を持ち上げると、泣きそうに眉を下げて…
でもどこか安心したように微笑む翔くんが映り込む。
「…大丈夫？ツラくない？」
低く掠れた声はたっぷりと甘さを含んでいて…
喉がカラカラで声が上手く出せそうもない私は頷く。
「水…欲しいよね？持ってくるからちょっと待ってて？」
ベッドの下に座り込んでいた翔くんは立ち上がって冷蔵庫に向かう。
私はスマホのホームボタンを押して時間を確認するとまだ深夜の1時。
冷蔵庫を開けて水の入ったペットボトルを取り出す翔くんの背中はやっぱりどこか寂しげで…
と…言うか…
「…しょ…くん…なん…で…？」
喉の渇きは凄まじいようで、やっぱり声が上手く出せずに掠れてる。
「ん？電話の様子がおかしくて心配で来てみたんだ。」
翔くんは私の背中に手を添えて起こすと、キャップを開けたペットボトルを差し出してくれた。
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キミ(プロフ) - 糖度マックス！！こんなに甘やかされてみたいものです！ (2019年9月18日 23時) (
レス) id: 744bc54dd4 (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 朝から幸せでデレデレなお二人(//∇//)ありがとう。もっと甘々糖度上げてもいいですよ(^^)翔さんの幸せな日が続きますように。また更新楽しみに待ってます(^ ^) (2019年9月18日 8時) (レス) id: 490943dac7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - おはよぉーございます。ウザい翔くん大歓迎！もっともっとウザくても良いかな(笑)続きが楽しみです♪ (2019年9月18日 7時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - あゆママさん» 私も久々にここまで甘いカップルを書きましたよ（笑)やっぱり私はこういうのを書いてる方が性に合ってます。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - Fu--chanさん» それはもうすっごい濃いエスプレッソを飲みたくなるくらいの甘さだと思いますよ（笑)幸せそうでなによりです。 (2019年9月18日 7時) (レス) id: b0600f2388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年3月4日 19時
