俺の好きな人は嫌いな同族と深い関係【実況者】 (ページ14)

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偶像と本物ページ14

中学でよかった事は「変な奴」なんて言われるばかりで、虐められることは無かった位だ

虐められないからと言って、クラスメイトと仲良く出来てるかと言うとそうでは無い

俺はちょくちょく学校を休みがちになった

休むっても家族の用事で学校休むついでに二、三日多目に休んでるだけだったけどな

それからは何も変わることなく…

学校では自分達の好きな事をして

集まって遊ぶ時は遊んで

俺たちは3年になった

受験先は全員同じ場所

キヨはサッカー部は趣味みたいなものだから高校はどこでも良いらしい

フジは美術部の先輩が美人が多いとかで決めたらしい

こーすけはバスケ部はたまにする位が良いと言っていた

俺は

皆が居て、家から近い、この高校を選んだ

皆が居れば、学校なんて怖くない

そう思って高校を受験し

俺は

俺達は入学した

そして、高校でも

俺は俺を隠せなくてまた始まってしまった

「平義ってさ、サイコパスなの？

頭おかしいよね？」

からかいの声で言われたソレに

俺の心が重くなるのが分かる

またかよ…

なんて思って口を開こうとした時

『…別におかしくなくない？個性って奴じゃん』

どこからか聞こえた声

周りを見渡して見ると、美少女と一緒に居る1つ括りの女がこっちを不思議そうに見てた

「いやいや、サイコパスって反社会的ってんだろ？個性とかですまねぇじゃん」

からかう声に重くなる心

ため息をつこうとした時にまた女が答えた

『他人をからかう事でしか自分を強く見せれないお前より社会的だろ

その人は個性的なだけだよ』

その言葉を聞いた俺は心にのしかかる重さが

どこかに消えてしまった事に気が付いた

『…ったく、失礼な奴』

そう言うと、女は美少女へと顔を向けた

俺は…ヒーローはこーすけみたいに明るくて、かっこいい男なのかと思ってた

本当のヒーローは

背が低くて

サバサバしてて

お世辞にも明るいとは言えない雰囲気をまとった

ハッキリとものを言う女だった

俺はヒーローに恋をした