【桜蘭高校ホスト部】 (ページ10)

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第9話ページ10

A｢綺麗ね。｣

鏡夜｢だな。｣

ハルヒ｢で、またこのような…｣

環｢…どうだハルヒ！楽しんでるか？｣

ハルヒ｢環先輩…｣

環｢花見の宴も、悪くないだろう？…もっとも、俺たちの場合、愛でるよりも愛でられる方に忙しいわけだが。｣

ハルヒ｢…先輩は、いろんな意味で満開ですね。｣

環｢よくぞ言った！そう！今日の俺は、誰よりも美しく咲き誇っている！…お前も惚れちゃうかな？｣

光｢それより、ハルヒ。選択科目決めた？｣

馨｢どうせなら、一緒のにしようよ。｣

光｢だってほら、｣

馨｢俺たち、｣

光・馨｢同じクラスだしー。｣

環｢！？｣

A｢あらあら、いつの間にか仲良し3人組になってるわね。｣

環｢…なあ、母さんや…｣

鏡夜｢何かな、父さんや？｣

環｢これはあくまでも、そう、あくまでも仮説だが、部活の時だけ一緒にいる俺より、同じクラスにいる光と馨の方が、ハルヒと過ごす時間が長くて、より仲良くなるチャンスが多い…なんてことは…｣

鏡夜｢なんだ、今頃気付いたのか。｣

A｢環、気付くの遅い。｣

鏡夜｢双子とハルヒは１日のうち、約９時間一緒にいる。環とハルヒは、たかが部活の１～２時間しか一緒にいない。｣

鏡夜が、親切に円グラフで説明する。

環｢ああっ！聞きたくない、聞きたくなーいっ！…ハルヒよ、そんないかがわしい双子と、これ以上付き合っちゃならねぇ！｣

光｢いかがわしいだって？｣

馨｢殿に言われたくないよね！｣

環｢…そうだ、そうなんだ…。やはり、お前が女であることを、みんなに隠しているのがいけないんだ…。本来の女子生徒に戻り、女友達に囲まれて、健全な学生生活を送ってくれることがこの父の願いだーーっ！｣

ハルヒ｢…誰が父ですか。｣

A｢そういえば、もうすぐだよね？身体検査。｣

皆｢！？｣

ハルヒ｢それは、流石にバレますね。｣

ハルヒちゃんは、慌てることもなく、そう言った。