ペルソナ #COMPASS (ページ3)

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導かれる日 -4月9日月- ① ページ3

何だか、変な夢を見た。
青い部屋、老人、蒼い従者。
妙にリアルな夢だった。けれど、どうでもいい事だ。所詮夢なんだから。
そんなふうに思って、俺は朝の支度を済ませ、学校へ向かった。

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司｢速水司です…。よろしく｣

自己紹介は簡単に済ませた。人前にいるのは苦手だ。別に友達が欲しい訳でもないし、長い自己紹介に意味は無い。

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放課後。

左隣にいた男子、十文字アタリに誘われ、俺は学校を案内された。それなりに設備の充実した学校だった。

アタリ｢お前ってさ、ゲームとかする奴？｣

司｢特には…｣

アタリ｢俺、結構ゲームやるんだよ。でさ、何やっても最終的にはレトロゲームが一番いいと思うんだ｣

司｢テトリスとか？｣

そんな感じで、色々と雑談した。。主にゲームの話だった。

アタリ｢じゃあさ、『キララ』は知ってるか？｣

司｢名前くらいは｣

アタリ｢YouTuberなんだけどさ、最新ゲームだけじゃなくてレトロゲームもふくめて、めちゃくちゃ多くのゲームを実況してるんだよ。しかもそれが、どのゲームもかなり上手いんだよ!!俺、結構参考にしたりしてるんだ!!!｣

キララ。
一年前辺りから少し有名になったYouTuberだ。トップ層ほど人気な訳では無いが、俺が名前を知ってる程度には有名だ。素性は一切不明だが、どんなゲームも明るく楽しくやってるらしい。そりゃあ人気が出るわけだ。

アタリ｢よし、一通り案内したな。他に行きたいところとかあるか？｣

図書室やらパソコンルームやら、主要な教室は案内してもらった。行きたいところと聞かれ考え、俺は呟いた。

司｢事務室｣

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アタリ｢びっくりしたぜー。お前、転校初日に事務室に行こうとするとか変な奴かと思った｣

別に変ではないと思うがそれは置いといて。
俺が事務室に行こうとしたのは、昨日の時計を届けるためだ。荷物に引っかかっていた、時計のような何かを事務室に届けるために事務室に行こうとした。
事務室は昇降口のすぐ近くらしい。どうせならそのまま帰ろうと、教室に一度荷物を取りに行った。