ジャンヌ・ダルク:幕開け ページ4
｢動けるかい？｣
｢は、はい。なんとか…｣
あれから、一日がたった。
今日は、A組の生徒達に挨拶をする。
｢にしても、本当に変だねぇ。とりあえず個性は『聖女』ということにしておくが…。貴重な治癒系個性みたいなものなだけでなく、微妙な複合でもあるなんてね｣
｢それこそ、聖女の魔法と言われていました｣
｢そうかい…｣
ジャンヌに出来ること。
それは、治癒だ。
手の平を傷にかざせば、その傷を治すことができる。
そして、
｢これが、言っていたものだよ｣
｢…!!｣
ジャンヌに渡されたもの。
それは、金色の鎧と、懐かしい旗だった。
｢デザインの人達に急いで作ってもらったんだ。似合うからって理由で、銀色から金色になったけど、大丈夫かな？｣
｢あっ、はい。大丈夫です…｣
｢ならよかった｣
そう、旗。
旗があれば、治癒の範囲を周囲に広げることができる。
｢とりあえず個性としたその力…。それの正体が何かは聞かないし、関係がない。改めて、これからよろしくね、ジャンヌさん｣
｢はい！｣
｢じゃ、着替えてから行こうか｣
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｢｢｢｢｢ええぇぇぇぇぇええええええ!!!｣｣｣｣｣
相当驚かれた。そういうものだと聞いてはいたが、いざ驚かれるとこちらも妙な気分になる。
｢そういうわけで、今日からこのジャンヌはお前らの副担任だ。仲良くしろよ｣
｢よ、よろしくお願いします！｣
｢お、おう。よろしく｣
｢なにか私達、凄いことを体験してるんじゃないかしら｣
(あの鎧…イイぜ！)
｢ジャンヌには今日からお前らと一緒に授業を受けてもらう。まあ、クラスメイトとして接しろ｣
｢｢｢｢｢はい!!!｣｣｣｣｣
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作者名：誰かのヒーロー。 | 作成日時：2019年1月18日 19時
