話は二転三転 ページ2
分からない。
未来？たいむわーぷ？
何をいわれているのだろう。
｢ま、あたしゃホントはあんたがただの記憶障害の子供って信じたいけどね。まったく、入学式からこんなことが起きるなんてね…｣
｢あの…｣
と、そこで。
knock
｢様子はどうですか、リカバリーガール｣
ノックとともに、男の人が入ってきた。
｢ついさっき意識が戻ったよ。でも火傷は治ってない。まだ絶対安静だよ｣
｢そうですか…｣
そして男の人は、こちらを向いた。
｢俺は相澤消太だ。イレイザーヘッドと呼んでくれてもいい。調子はどうだ？｣
｢あ、えっと…大丈夫です｣
｢そうか｣
｢イレイザー。ちょっといいかい？｣
そこで、リカバリーガールが口を挟んだ。
｢なんですか？｣
｢その子についてだよ。少し面倒なことになってるさね｣
｢面倒な事？｣
そして、リカバリーガールは事情を話した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢…成程｣
イレイザーヘッドは最初こそ驚いていたものの、事情をすんなり受け入れたようだった。
｢このこと…他の教師陣には？｣
｢まだ言ってないよ。言うタイミングもなかったからね｣
｢そうですか…｣
そして、イレイザーヘッドはジャンヌに聞いてきた。
｢このこと…知られても大丈夫なのか？｣
｢…分かりません。私は、私がいるということがどれほどのことか知りません｣
｢…｣
そして、イレイザーヘッドは言った。
｢では、とりあえず教師陣には言うことにしましょう。生徒ならともかく、教師から隠すのは難しい。あとは校長の判断を仰ぎましょうか｣
｢それがいいだろうね｣
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢あ、え…？動物…？｣
ジャンヌの前に現れたのは、二足歩行する小動物だった。
｢校長だよ｣
｢え？｣
｢YES！鼠なのか犬なのか熊なのか、かくしてその正体は…校長さ!!!｣
｢しゃ、喋っ…｣
｢ま、根津みたいなのは、今の社会でも珍しいね｣
｢どうも。事情は聞いてるよ。校長の根津だ｣
｢ど、どうも…｣
｢君をどうするか、について方針が決定したので教えに来たけど、話していいかい？｣
｢はい…｣
そして、根津は話し始めた。
｢いま君のことを知っているのはこの学校の教師陣と、君がここに来る瞬間を偶然目撃したA組の生徒達のみだ。そこで、君をこの雄英高校で保護することにする｣
｢はい…｣
｢そして、A組の副担任をやってもらう｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：誰かのヒーロー。 | 作成日時：2019年1月18日 19時
