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風磨が勝利に電話をかける。
−お願い!出ないで!
「やっぱ出ねーな。ま、しゃーないか。」
良かった。ほっとして力が抜けた。
「つまんないの〜。じゃ、僕たちは、ジュースで風磨くんはビールで乾杯ね」
聡が楽しそうに持って来たお菓子やらおつまみやらを広げた。
「なんの乾杯だよ」
と呆れた顔で笑ってる。
「じゃ、かんぱーいっ」とマリが掛け声をかけた瞬間。
風磨の携帯が鳴った。
「お。勝利だ。」
私はまた心臓が騒がしくなった。
風磨はスピーカーにして会話を始めた。
「勝利?今、松島とマリウス来てんだけどさ、来れる?」
「こんな時間に?」と勝利の笑い声。
すかさず聡とマリも
「勝利くん、来て〜」
「勝利もまだ風磨くん達の新居、来てないんでしょ?おいでよ〜」
「オイオイ。お前のウチじゃねんだから。」
風磨がツッコミ入れて。
「じゃ、行こっかな。いいかな?A?」
意味深に私に呼びかける勝利。よけいに動揺してしまう。
「今さら1人増えても変わんないから」
と答えると
「じゃあ、後から行くね」
と電話は切れた。
やばい、やばい、やばい。
勝利、絶対断ると思ってたのに。
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作者名:たかふま | 作成日時:2018年2月15日 4時