[文豪ストレイドッグス] 未完成の短編集

BREAK TIME 2−1 {シンデレラを演ってみよう!!} ページ17

あるところに、家が立っていました。

其処には、Aという娘と、継母と2人のお姉様がいました。

「何なんだい、この衣装は･･････ズタボロじゃないか」

「そうじゃなぁ･･････Aにこんなことをするなんてのぅ･･････一体誰がこんな事をしたのじゃろうな?」

「･･････ﾀﾋねばいいのに」

なんつー恐いキャスティングなんだ。

鎌に夜叉に風化･･････勝てる気がしねぇ。

そう思いながら、Aは早朝にあった手紙を取り出して、

『あ、あの此･･････』

と言いました。

すると姉1の与謝野晶子さんが、

「手紙?何だろうねェ」

と言って、Aから手紙をぶん取りました。

「何･･････?

【今日はお城で舞踏会が開かれるよ♪

入場者プレゼントは、檸檬爆弾(1ダース)だよ♪

絶っ対来てね♪(主にAさん)

by梶井基次郎】だッて･･････?」

「また彼奴は･･････どうにかならぬものかのぅ･･････」

「で、Aはどうしますの?」

継母(尾崎紅葉)は、同社の人を心配して、姉2(M・ミッチェル)は、Aをどうするのか、と提案しました。

「A、此に行くのは危ないと思うよ

だからこんなもの、破って仕舞おう」

ビリビリビリっ、次の瞬間には、A用の招待状は破られ、風化してしまいました。

「あーあ、行けなくなッちまったね」

(こンな奴の元へ行かせられるかっ!!)

「これは･･････仕方ないのぅ」

(彼奴は･･････帰ったら成敗してやらねば)

「私もそう思いますね」

(何よこの男･･････Aに手を出そうとするなんて･･････)

皆さん色々な考えをお持ちでしょうが、Aは心の中が見えません。

ただ単に、Aは1人で悲しむだけです。

『ど、どうぞ皆様で･･････』

「嗚呼、じゃあ(梶井を成敗しに)行ッてくるよ」

『お、おきをつけて･･････』

そう言って3人の女性は、素敵な装飾服(ドレス)に身を包み、行ってしまいました。

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