王様ゲーム 恐怖

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裕「伊野ちゃん…？」


慧「何？」


蒼く暗く、底が深いその冷たい目で睨まれたら、薮くんだって何も言えないって。


伊野ちゃん…怖いよ。どうしたの？


高木くんみたいになってるよ？



＿＿まさか。



＿＿高木くんの意思を、受け継ごうとしてる？



“生きるためには、悪者が必要なの。”

高木くんのあの冷たい輝きを持った瞳が、無表情で言い捨てたあの仕草が、目の奥によみがえってきた。


((ピロン♪))


慧「新しい命令だね？次はどんな命令かな？あは、あはははは！！」


声では笑ってる癖に、無表情の冷たい目。



侑「い、伊野ちゃん、怖いよ？どうしたの？何があったの？雄也が関係してるの？」


慧「俺は高木の意思を受け継ぐ。いや、受け継いだ。だから俺がさっきまでの高木の役割を果たすの。次の悪者は俺なの。だから俺の事憎んでよ？恨んでよ？同情なんていらないから。これが俺の選んだ道。これが俺の望んだ道なんだから。」


宏「い、伊野尾…」


慧「同情なんていらないって言ってるでしょ。ほら、命令確認しなきゃ。」


【送信者:王様 件名:王様ゲーム 本文:※これはHey!Say!JUMP全員で行ってもらう王様ゲームです。※途中棄権はできません。※王様の命令は絶対なので24時間以内に従ってください。命令7:知念侑李は誰か2人を指名する。指名されたものには罰を与える。また、命令に従わなかった場合、知念侑李に罰を与える。END】


侑「なんで…なんで…なんでまた僕なの！！！」


ちぃは頭を抱えて半ば叫ぶように言った。


慧「ちねん、」


侑「もういい。僕のせいで誰かが死ぬのは嫌。だから僕は命令に従わない。そして僕が罰を受けて死ぬ。」


ちぃ…何言ってるの？

なんで？


なんで皆…死んでいくの？




＿＿王様さえ、いなければ…！王様ゲームさえ、始まらなければ…！！！




みんなは、死ななかったんだよ！！！！

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