與 さ ん と 彼 女 。

▽ 與さんを呼び捨て ページ5

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與「Aっ」









ｷﾞｭｯ









真ちゃんがこうして抱き着いてくるときは 、大体なにかしてほしいとき 。









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『お腹空いたの？』





與「ちゃう」







『え 、なに 。』









要件を聞こうとすると 、抱きしめてた手を一旦離して









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與「俺のこと呼んで」







と 、言った 。









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『いいよ 。真ちゃん』






與「はぁ...」









おいこら 。







呼べって言われたから呼んだのに 、




しかも 、彼女に名前呼ばれてため息ってなに 。









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與「真ちゃんちゃうやろ」






『いや 、真ちゃんじゃん』








與「真司郎」





『ん？』







與「いや 、ん？ ちゃうくて 。呼んでっ」








どうやら真ちゃんは呼び捨てで呼んでほしかったみたい 。









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でも 、付き合う前から今までずっと真ちゃんって呼んできた私からすると 、




急に呼び捨てにするのは 、かなりハードルが高い 。









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『え 、嫌だ 。』





與「なんで」








『恥ずかしいもん』






與「もん ってかわええけど 、呼んで」








ｷﾞｭｯ









また 、真ちゃんは私を抱きしめた 。




しかも今回はかなりキツく 。









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『離せ』






與「呼んでくれるまで離さん」









『離せ 、バカ司郎 。』






與「うわぁ 、惜しい 。」








悪口言われてるのに 、名前に近づいたからって 、ちょっと嬉しそう 。









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與「もう 、真ちゃん禁止令出すしかないんかな」









『そしたらもう真ちゃんのこと呼べない』






與「真司郎って呼べばええやん 。」






『それは嫌』









與「うわー 、Aがいじめる〜」








って 、いじけたふり 。









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なんかちょっとだけ可哀想になったから 、









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『真司郎 、大好き 。』





與「はっ... !!」









気持ちとともに呼んでみた 。









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( え !! ちょ 、もう1回 !! )
( 嫌だ )
( うわあああ 、録音しとくんやった... )
( 真司郎 、それはあかんで 。)
( ...!! )









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