第72話 ページ25
私が高所恐怖症________っていうのは
秘密。
加 「すげぇビビってんじゃん。笑
もしかして高所恐怖症？笑」
はい、バレました。
お疲れ。涼音。
加「よっと……」
なんていいながら余裕なシゲは
反対側の席から私の隣に移ってくる。
わぁぁあ______揺れる揺れる揺れるゆれ……
そんなこと気にしてる場合じゃなかった。
どこまでも綺麗に整った彼の顔。
どこまでも綺麗な都会の夜景。
・
・
加「俺たち、別れよ。」
それはあまりにも突然すぎて。
「________え？」
加「涼音が嫌いになったから。」
「________そっ……か…_____」
沈黙が続く。
加「……………笑」
「！？」
困ったように微笑むと、
シゲは目線をそらした。
加「_____やっぱ俺、嘘つけないわ。」
嘘
私の脳裏に
私の罪がよぎる。
加「涼音さ、好きなやついるでしょ？」
「それはシゲに決まって_____」
加「もう_____嘘つかないで。
ほら。_____これ以上傷つきたくないから…」
見たことないくらいつらそうな表情。
この優しすぎる人の心に
傷をつけたのは私だ_____
加「でもさ、俺。
好きな人が笑って
幸せでいてくれるんならそれでいいの。」
「_____っ」
加「もちろん涼音は好きだよ。
今だってこんなこと言わないで
奪い去りたいくらい好きで_____
でも涼音の目の中にいるのは俺じゃなくて
別のやつ。
そうやって俺に縛られて、大好きな涼音が無理してるのを見るのは嫌だよ。」
加「だからさ、別れよ。
好き。
これだけは忘れないで。」
その言葉が終わると同時に
観覧車は一周を終えた。
なんでだろ。
目の前がぼやけてて
目があっつくて
加「泣いてるの？」
私は_____泣いてる。
理由はいっぱいあって
こんなにも優しい人を傷つけてしまった自分への怒りと
シゲに出会ってしまった運命への後悔と
そして________
こんなにも愛してくれる人がいたことへの感謝が
嫌というほど溢れてくる。
「シゲ________好きぃ………」
シゲはまた、困ったような顔をする。
この表情も好きだった。
加「もう好きにさせないで。笑
じゃあね。」
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るるぱ(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます!!((嬉し泣き。笑 書かせていただきますね♪ ゆるりとお待ちください！ (2017年7月10日 21時) (
レス) id: fd0583ef46 (このIDを非表示/違反報告)
みのり(プロフ) - 気になります！！是非書いていただきたいです！！ (2017年7月10日 16時) (レス) id: 9eb29375b6 (このIDを非表示/違反報告)
はなちゃん(プロフ) - 2人のその後すごい気になります！ (2017年7月10日 15時) (レス) id: 8c79653b86 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - めっちゃ気になります！ (2017年7月10日 9時) (レス) id: e1bc287d7d (このIDを非表示/違反報告)
唯莉(プロフ) - その後みたいです！ (2017年7月9日 22時) (レス) id: ac886668d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるぱ | 作成日時：2017年4月4日 9時
