夏の日3 ページ5
和也side
二「行こう、成亮。」
成亮はきっと、Aのことが好きだ。
でも、俺もAのことが好きで。
Aはなにも、分かって無かった。
俺の気持ち、成亮の気持ち、何が起きてるのか。
きっと、一人で泣いたんだろう。
俺らのことなんか忘れて、彼氏でも作ってるんだろう。
それでもいいから、会いたいんだ。
二「海でも見て、待ってろよ。」
俺らはずっと、三角関係。
Aは恋愛感情なんか欠片も持ってない。
俺らの思いは常に一方通行だった。
今も、それは変わらない。
「和くん、戻って来てよっ。」
7年前のAが言った言葉。
電車に乗ってずっと海を見てた。
俺らの乗っている電車を見て泣いてたA。
声は聞こえなかったけど、口が確かにそう動いた。
二「いまから、迎えに行くからさ。」
もうすこし、待っててよ。
アナウンス「次は〜○○〜○○〜」
電車の車掌さんのアナウンスが響いた。
この町にAはいる、はず。
二「成亮、着いたぞ、起きて。」
加「んぅ…ふぁぁあ･･････」
この町に、Aがいる。
7年前、最後に会った日。
あの日から、Aは変わっただろうか。
変わってても、変わってなくても、好きなことは変わらないよ。
だからさ、もう少し……
加「和にぃ、Aちゃんのこと探すんだろ?
ほら、行こう？」
あの日の夏の色は、どんな色だった?
あの日の夏の香りが鼻をかすめた。
「おぅ、行こう。Aに会いに。」
君の待つあの日の色を探しに。
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りりあ - とっても良くてキュンキュンしました！私もあなたと同じ受験生です！お互い頑張りましょう！受験頑張ってください！ (2018年10月20日 21時) (
レス) id: b61531f369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻増ちか | 作成日時：2016年7月25日 19時
