君と過ごした夏の色【Shigeaki.K】【Kazunari.N】 (ページ17)

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夏の日14 ページ17

Aside

和くんから電話がかかってきてそれから40分くらいたったころ

家の、チャイムが鳴った。

母「あら、誰かしらこんな時間に。」

「あー、私が出るよ。」

お皿をちょうど洗い終わってエプロンの裾で手をふくお母さんに言う。

母「そう？じゃあ、お願いね。」

玄関の扉を開けるとそこにはやっぱり成亮が立っていた。

外は少し肌寒くて成亮は薄い長袖のシャツを着ている。

「なんで、こんな時間にくるのよ……」

自分が悪いのに、認めたくなくて少しひどい言い方になってしまう。

ジリジリと夏らしい蒸し暑い空気が家の中に入ってくるのが耐えられなくて。

「もう、いいから入って？」

そんなことを言ってしまう。

加「お邪魔、、、します。」

成亮が入ってきた瞬間にリビングへと続くドアが開く。

母「Aー？誰だった………って、もしかして成亮くん？」

やっぱり、あれだけ一緒にいるとお母さんも忘れないみたいで。

加「こんばんは…」

成亮は少しだけ頭を下げる。

母「久しぶりね～、7年ぶり？かしらね。」

こういう時に自分の母親の社交性は少しだけ嫌になる。

「成亮、行こう……」

そう言って二階に上がるための階段を登る。

成亮はびっくりした様子で私を見る。

加「えっ!?待って‼……すみません、お邪魔します。」

また、成亮は少しだけ頭を下げた。

階段を登って、左側にある私の部屋。

クーラーを消していたせいかここにも夏らしい蒸し暑い空気が充満している。

すぐにクーラーをつけてベットに座る。

「で、なにしにきたの？」

クーラーが少しだけ音を立てているのを横目に聞く。

加「Aはさ、誰を想ってる？

それだけ、話しに来た。」

成亮の口から出た言葉はあまりにも突然で

答えられずにいた。