エイプリルフールの告白 -2-

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濵田「…へっ？」






高い壁の向こうから聞こえてきた、間抜けな声。









「聞こえるー？」








少し大きめの声で言えば、









濵田「き、聞こえる…！」







って、少し戸惑いが混ざった返事。








「筒抜けだね、ここ！」




濵田「そ、そうみたいやなぁ」









止まっていたブラシを擦る腕を、また動かし始める。






.





「濵田くん、どのくらいできた？」





濵田「あとちょっと、かな」





「私もー！早く終わらせなきゃ」









.







なんでもない会話だけど、




それがすごく楽しくて。







.









.






濵田「…なぁ、Aちゃんって」






「んー？」








最後の最後


バケツのお湯を床に流したとき。









.









濵田「好きな人とか、おるん？」









バシャンって水の音と共に、







静かな大浴場に響いた。









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