エイトが兄貴２ (ページ23)

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▽ 冬ってページ23

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まるちゃんサイド

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丸「おお、勢ぞろいや！」

今日は塾早めに切り上げさせてもろて、帰宅。

章ちゃんらが通ってる(俺も通ってた)高校の近くになったら突然、「まるちゃん！」て呼ばれて振り向いたら、横山家の学生組サンたち。

亮「きょう帰り早いねんな」

丸「今月から新しい人入った言うたやろ？たまには早く上がってください言うてくれてん～」

今月から(という微妙な時期)に社員として入ったコ。
基本は事務作業だけやけど、講師と事務を兼任してた僕からしたらめっちゃ助かってる。

仕事もキチンとできる、かいらしい綺麗な女のコ。

…って、俺の話はさておき。！

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「ねーまるちゃん。なんか買って♡」

忠「買って♡」

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数字のコンビニの前。

まあ、そうなるやろなとは思ったけど！

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「んー！ウマー！」

亮「章ちゃんひとくち、」

章「あいよ～」

忠「隆兄、ひとくち！」

丸「いやや！」

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たつのひと口は、さん口分なんやもん、むりむり！

それに、肉まんやらピザまんやら５人分買うたら、
それなりに高いやろ？財布すっからかんや。
せめて自分のは食べさせてーて、ぼくって、ケチ？

けど、悪ないなあ～て思うのはなんでやろ。

マフラーぐるぐる巻いて、肉まんを両手で持ちながら幸せそうに食べる弟(妹)たちの姿は
なんだか心の奥からぽかぽかして、ほっこりする。

すっかり陽は落ちて、空気もグッとひんやりしてるけど、僕らの周りだけはあったかい感じ。

今日あったしょーもない話、裕兄がまたサイフ忘れた話、すば兄のいちご柄のパンツの話、しんちゃんの写真の撮り方がヘタクソな話。
そんなくだらない話から生まれた笑い声が、暗い空に溶け込む。

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丸「冬って、ええなあ～！」

忠「わ、どうしたん突然(笑)」

「び、っくりした～」

丸「ええな～と思って！なんか！」

章「そうか、そうか、(笑)」

亮「んーーー、なんかわかるかも」

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( え、りょうちゃん分かるん！？ )

( ま、まあね！ )

( 出た、ロマンチストりょうちゃん～(笑) )

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文の雰囲気変わりすぎ～。！
突然こんなのを書きたくなりました。
冬っていいですよね～