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「先輩、山中さんの式なんですけどお色直し後のプログラムをもう1度考え直したいみたいなんで明日またいらっしゃるみたいですよ」
「了解。｣
「山中さん、ずいぶんこだわりますね」
ひたすら資料とにらめっこをする私の目の前に座って机の上のせんべいをかじり始めるのは入社の頃から世話をしてきた後輩の早川咲だった。
「そうね。一生に一度とは言うけれどもさすがに13回も話し合いをされると他の式にも手が付かないものね」
「さらりと嫌味言わないでくださいよ篠宮さん」
でも素敵な式になりそうですねと呟きながら事務室のテレビをつける早川。
「テレビ見るのはいいけれど早川の仕事、まだ大量にあるのを忘れないでね」
「うぅっ…。背中に冷気を感じましたよ…
ほんと篠宮さんって目が冷たいですよね。
もっと優しく笑ってくださいよ〜」
「どうして。
私がプライベートで笑うメリットって何？」
「彼氏ができます！！」
前のめりで答えてきた早川の顔を片手でキャッチする。
「近い。そういうスキンシップは嫌いだ。
彼氏？そんなものはいらない。一人で十分充実している。」
「先輩つまんないですよ〜？もう〜」
早川はリモコンを片手に私から離れてテレビに引っ付くと次々と番組を変えていった。
今月は結婚式の最も多い月である10月
忙しいのである。
最近は毎日のように残業続きだ。
若い早川からしたらそろそろ疲れたのかもしれない。
「早川、もう上がっていいよ」
「へっ？？し、篠宮さん？？」
「残った仕事は1人でもできない訳では無いし、式の当日に疲れが出て失敗をされるよりは今休んで備えてもらった方がこっちとしては嬉しい。
早く帰れ。」
「篠宮先輩大好きです〜！！！」
早川は飛び上がりながら帰る準備をしていく。
早川が帰ったあとの事務室はテレビの音だけが響いていた。
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ますみ(プロフ) - 初めまして。読ませて頂きました。続きが気になります。主人公と川西さんがどうなるのか。楽しみにしてます。 (2020年3月13日 15時) (
レス) id: de19f339a3 (このIDを非表示/違反報告)
さな - すごく...！好きです！星の付け方が分からなくて低評価してしまっていたらごめんなさい、大好きです！！！ (2018年3月2日 18時) (レス) id: abd802b433 (このIDを非表示/違反報告)
もと - すごい好きです！更新おまちしてます！ (2018年2月7日 23時) (レス) id: 3ae61a7697 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年1月3日 0時
