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真っ直ぐな視線から逃げられなかった。
「こ…ここじゃ…嫌や…」
少し考える素振りを見せたあと
「じゃあ、場所変えようや」
場所を変えてやってきたのは近くの居酒屋。
人の少ない居酒屋の個室に入った。
気まずいからええわって言って水田さんは帰ってしまった。
「別れてからずっと今日までずっと心がモヤモヤしてたねん」
「嘘やん。夢叶えて私のことなんか忘れてたんやろ？」
「アホか。
あんな別れ方で俺が納得するか」
「もう二度と会わん言うたのどこのどいつや」
「それは…酒も入ってたし…
そんなんいいからはよあの日のこと話してや」
あの日＿＿＿＿13年前のことになるんやね
高校卒業する時に一緒に暮らそう言うて安いアパート借りて一緒に暮らして。
１年目はすごく楽しかった。
毎日一緒に私の作った夕飯食べた。
一緒に風呂入ったり少し大きめの布団に二人でくるまった。
2年目から賢ちゃんはNSCでできた友人と飲みに出るようになった。
二十歳になってお酒の味覚えてすっかりハマっちゃって。
しょっちゅう朝帰りしてきた。
休日にどっか行こうって誘っても賢ちゃんは大体二日酔いで潰れてた。
寂しかってん。
別れようって言えばよかったけど好きやったから別れたくもなかった。
でも、人肌恋しかったねん。
せやから、別の人に手を出してしもうた。
「ええの？彼氏帰ってくるんやないの？」
「どうせ朝帰りやん。ええから入って？はよ抱いて？思い出させないでやぁ。」
賢ちゃんが帰ってくるってわかってても忘れたいがために流し込んだ酒が変な余裕をもたらした。
店で捕まえた男を賢ちゃんとの二人の家に布団に連れ込んで抱かれて。
目が覚めたら悲しそうな目で崩れ落ちた賢ちゃんがいた。
「なぁ、誰なん…そいつ」
もう止まらへんかった
「賢ちゃん鈍感やったからこのままバレへんかと思うたわ」
「質問に答えてや。誰なんそいつ」
これがチャンスなのかも。
私はもうこの寂しさに耐えきれないから
「こっちが、今の本命」
右頬が痛くなった。
あぁ、私打たれたんや。
「俺、見る目なかったわ」
すぐに荷物をまとめて賢ちゃんが出ていったあと捕まえた男も家を出ていった。
賢ちゃんに放置されていた時よりもずっと1人は寒かった。
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ますみ(プロフ) - 初めまして。読ませて頂きました。続きが気になります。主人公と川西さんがどうなるのか。楽しみにしてます。 (2020年3月13日 15時) (
レス) id: de19f339a3 (このIDを非表示/違反報告)
さな - すごく...！好きです！星の付け方が分からなくて低評価してしまっていたらごめんなさい、大好きです！！！ (2018年3月2日 18時) (レス) id: abd802b433 (このIDを非表示/違反報告)
もと - すごい好きです！更新おまちしてます！ (2018年2月7日 23時) (レス) id: 3ae61a7697 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年1月3日 0時
