44話 ページ42
『俺の鼻が曲がる！無理っっ！！」
半泣き状態で自室に引きこもってしまったランドにレディはモチロン、イリュージョンもクロックも呆れた。
ママの
『仕方がない、レディ。お前がお行き。けれど、どこでどんな罠が張られているかわからない。いっている意味はわかるね？』
捕らえられるくらいなら死ね。という意味だ。
レディは自害用の毒をクロックから受け取り、屋敷を出た。
ランドの情報で大体の位置はわかる。
けれど、その場所とは…。
その
2人を見つけた時、自分はどんな顔をしていただろう。
「あぁ！ローサ！なんてこと？！」
レディは崩れ落ちた。
悪臭漂う腐った肉。
空色の瞳は
「ローサ。あぁあ、何故？ローサ…、ローサ！」
あまりの痛ましさに、生前の愛らしさを知っているレディの目から涙がこぼれ落ちる。
「ランス！しっかりしなさい！！こんなことあってはならない！ローサを還るべき場所に還してあげなくては！」
レディが手を伸ばした途端だ。「ヴゥウウウ…！！」と獣のようなうなり声をあげた。
「ランス？私がわからないの？」
覚悟は決まっている。
話で解決出来なかった場合、自分の手ですべてを終わらせる。
決してこの2人をこれ以上、
「ランス！！」
ランスを
ぼと……
一体何の音なのか理解できなかった。いや、理解したくなかった。
腐った肉が剥がれ落ちた、ローサの腕。
剥き出しの骨が目に写った途端、レディは口を押さえた。
悲鳴を抑えるものなのか、
「あ……、あぁあ……！！」
レディは、崩れ落ちた。
ここは地獄なのだろうか。
この2人が一体何をしたというのだ。
こんな仕打ちを受けるような人生を歩んできたとはとても思えない。
神などいない。
それでも祈らずにはいられない。
助けて！
助けて！お願い！！
もう、終わりにして……！
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ゆりあ(プロフ) - 一気読みしてしまう程素敵なお話、ありがとうございます！各キャラが光り、ロマンスと悲劇、そしてシャーロック・ホームズのシリーズ独特の空気感が本当にバランスがよく混ざっていて、1回だけの評価じゃ物足りないです。これからも楽しみにしています！ (2020年11月3日 9時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
may - 面白いです！ (2020年6月23日 12時) (レス) id: f06d3bd476 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - 面白くて最初から一気読みしました！オリジナルの要素が面白く、かつ世界観やキャラの雰囲気はそのままで、これから先もとっても楽しみです。星10を1回しか付けられないのが残念です。応援してます！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: a9fe05af76 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - とても素敵なお話に一気に読んでしまいました。とても2人の行く末がきになります！お身体に十分気をつけて、頑張ってください。 (2020年4月4日 19時) (レス) id: e522c50a47 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ななしさん» ななし様へ ご指摘ありがとうございました。訂正しました。 (2020年3月31日 17時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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