87話 ページ37
一方。応援席で観戦していたAは思わず席を立った。
「お、お姉ちゃん！」
「未来はここにいて。」
「私も行く！」
「いいから、ここにいなさい！！」
構わず飛び出したAは真っ直ぐ保健室に向かう。
侑が
「Aちゃん！」
「マザー！！」
思わず手と手を取る。
その瞬間を2人はしっかり見ていた。
相手側のスパイクを防ぐため、ブロックしようとしたとき、一緒に飛んだ味方選手の体勢が不十分だったのか侑の方になだれ込み、受け身を取れなかった侑は、おかしな格好で地面に叩きつけられた。
よりによって左肩！！
「侑…！侑が！！」
「とにかく保健室に！」
あの侑が痛みを隠せず、うずくまるなんて相当な事だと２人にはわかっていた。
『選手の交代をお知らせします。稲荷崎高等学校。宮 侑に代わりまして、セッター
動揺が歓声に変わる。
思わずコートを振り替えると、ウォーミングアップをしながらコートに出て来る治がいた。
静かな背中に確かに宿る闘志。
「治なら大丈夫や」
「はい」
Aと環は校舎に向かって走り出した。
会場入りしたばかりの達也は、コート入りした治を食い入るように見つめた。
アレが…。
何を語らなくてもわかる。
「おほ！登場しただけでこれかい。流石やなぁ！！」
ケラケラ笑った菅野が口に手当て「治ー！頼むで〜ーーー！！」と声援を送った。
歓声にわくコートの真ん中で、銀島を中心に稲荷崎は
「侑は大丈夫や。侑が抜けて負けでもしてみ。なに言われるかわからんで。勝たなアカン」
銀島の言葉に全員が笑った。
確かに、侑の
精神上宜しくない。
頷いたメンバー、それぞれ強い意思が見て隠れする。
「よっしゃ！行くで！！！」
銀島の掛け声を合図に、各メンバーが所定の位置についた。
点差は侑がサーブで稼ぐに稼いだ6点を加え、現在、10(稲荷崎)対5(江狼)
サーブは江狼高校だ。
ピーーーーー！！
稲荷崎チームは腰を落とした。
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飛燕(プロフ) - 更新が遅くなってすみませんでした (2019年5月30日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか - 勉学頑張って下さいね、次の更新も楽しみに待ってます！ (2019年1月6日 20時) (レス) id: b3131cf386 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - はい！更新頑張ってください！！！ (2018年10月8日 18時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 更新が遅れまして申し訳ありません。試験が続き、ばたついていましたが、引き続きよろしくお願いします！ (2018年10月6日 20時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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