65話 ページ15
Aにとって、恋人と呼べる存在は治が初めてだ。
だから、加減がよくわからない。
親公認。という言葉を聞く事は聞くが、そもそも公認とはどの程度の意味なんだろう。
顔見知りになれば公認なんだろうか。
「オカンは重いか？」
「え？」
「俺のオカンや。重いか？」
「そんな！マザーはいつも優しくしてくれるよ！私、マザーの事大好きだよ！！」
遊びに行けばいつも笑顔で迎えてくれるし、娘ができたみたいで嬉しいと良く笑ってくれる。
マザーの力強さにいつも憧れていた。
「それと同じや。俺かてAの家族に好かれたいで？」
「ほ、本当？」
「そりゃ、嫌われるより好かれたいやろ。」
あっさりそんな事を言う。
ずるい。
「・・・その、治君がバレーしているところ見せたら、お父さんも少しは考えが変わるんじゃないかな。と、思って」
「そういうもんやろか？」
「治君はバレーしている時が、1番カッコイイから・・・。」
治のプレーを目で追うと、なんでも器用にこなす姿が、まず印象的だ。
マークされやすい、侑やアランをカバーし、
オールラウンダーとはよく言ったものだと思う。
強敵と向き合った時、全身から立ち上るような
「あ！別にバレーしている時だけじゃないよ！勉強している時だってカッコいいし！寝てるときは可愛いし！！ただ、1番ってなると、バレーしている時かなって」
フォローになっているのかなっていないのか。
1人でわたわたしていると、繋いでいる手が突然引っ張られ、治の胸の中に飛び込む形になった。
「治君？危ないよ」
「気いつけて帰るんやで。寄り道したらアカン。」
「え？う、うん」
突然なんだろう。
小学生か。というツッコミはせずに、とりあえず頷いてみる。
「変な奴に声かけられたら、すぐに逃げるんやで。防犯ブザーはちゃんと持っとるか？」
「持ってるけど・・・」
「せや！俺のスマホ持って行き。何かあったらツムの番号鳴らしたらええ！」
「ちょ？治君？」
「心配や。こんなに可愛いんや。狙われんわけがあらへん。」
いったい何事！？
特にふざけている様子はないので、本気で心配しているらしい。
「だ、大丈夫だよ。お付き合いしたのも治君が始めてだって言ったでしょ？私、モテるタイプじゃないし、未来みたいな美人でもないから」
「甘い。考えを改めぇ」
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飛燕(プロフ) - 更新が遅くなってすみませんでした (2019年5月30日 6時) (
レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか - 勉学頑張って下さいね、次の更新も楽しみに待ってます！ (2019年1月6日 20時) (レス) id: b3131cf386 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - はい！更新頑張ってください！！！ (2018年10月8日 18時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 更新が遅れまして申し訳ありません。試験が続き、ばたついていましたが、引き続きよろしくお願いします！ (2018年10月6日 20時) (レス) id: 0f92dbd5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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