-41-『最後のゲームを始めようか』 ページ42
「シスターさん…！？」
「…わかんないの？じゃあ、もういいよ。価値もわからないまま死ね」
”バミューダアスポート”！！！
またも高速で攻撃が来る
それをAは木刀で全て弾く
しかし、その攻撃を受けているのはAだけでなく…
”ドッペルゲンガー”！！！
「イヴさん！！」
「いいから考えろ！！」
腕を硬質化させ、面積を広げ、防御するイヴ
「『変身(ﾄﾞｯﾍﾟﾙｹﾞﾝｶﾞｰ)』硬質化させて防御…うふふ。そんな大技がいつまでもつかな？」
「何だと！？」
「(このクソガキ笑い方気持ち悪いナ…)」
「『変身』の能力は大量のカロリーを必要とする…。たび重なるケガの修復でもう体中のエネルギーが尽きてきた頃だよね？」
「！！」
「(え…！？)」
「なっ…なんで…」
何故、敵が自分の能力の弱点を知っているのか
「クソ面倒くさいナァ…」
イヴの変身が解ける瞬間Aはイヴ達の前に立ち、攻撃を弾く
「あはは☆変身が解けたね☆」
「しまった…」
「あとは、君だけだよ。シスター？」
「……」
「もう能力(ﾌﾗｸﾞﾒﾝﾄ)は使えない。
ニードレスも能力が無ければただの人間…
今のお姉さんはそこのガキと何の変わりもない…
本当の『ニードレス(やくたたず)』なんだよ
後はそこのシスターがいつまで持つか…」
瞬間、Aはニタリと笑みを浮かべる
まるで、生きのいいエモノを見つけた猟師のような目に、マジシャン少年はゾッとする
「(なんだ…この威圧感……！！？殺される！？)名残惜しいけど、最後のゲームを始めようか」
Aが動こうとするのを見て、思わずマジシャン少年はそう言う
すると周りは瞬く間に明るくなり、目を開けられなくなる
”バミューダイリュージョン”
次に目を開けると、床は自分たちのところ以外は地面がなくなり、下の方には針地獄のように針がたくさん並んでいる
「ねえ、人が何か言ってるときは静かに待つのが常識でしょ…？」
「悪いなァ、残念だけど此処(BLACK SPOT)にいる奴らに常識を求めんなヨ」
ただし少年の方を見ると、いつの間にかドリルを片手に特攻を仕掛けているAが居た
「「何だこれ！！なんだこの状況！？」」
流石に少年が可哀想になってきたクルスだった
-42-『で？』→←-40-『そういう説明は百文字以内にわかりやすく要約して作文に書いて提出シロ』
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作者名：軍時 | 作成日時：2015年3月25日 22時
