-40-『そういう説明は百文字以内にわかりやすく要約して作文に書いて提出シロ』 ページ41
「………」
そこには無言でマジシャンを見ているAと、マジシャンの攻撃のまき沿いにあって怪我だらけのイヴと、棒立ちのクルスがいた
マジシャンはただその様子を楽しそうに見ている
「おい、山田」
「えっ、はい！！」
「何突っ立ってるんだ。少しはAの協力をしろ」
怪我だらけで、もう立つのも苦しそうだというのに諦めないイヴ
「で…でも、こんなヤツに勝てるわけ…。僕なんか足手まといで…」
そんな様子を見て、やっぱり怖くて仕方ないのだろうクルスは弱気だ
しかし、それでもイヴはクルスに
「じゃあ考えろ！！敵の能力の秘密を！！」
と喝を入れた
「(む…無理だ。ニードレスの能力は一人ひとつだけのはず…。なのにあいつは…
自在に宙を浮き…
超高速の攻撃をくり出し、バリアまで使えて…
しかも無から物質を生み出すなんて…
これじゃ、まるで――――――)」
「 神―――
みたいだろ？」
そこからマジシャンはクルスの考えを読んだように続きを言った
「「！！」」
「そうさ…ボクらは進化の最先端にいる。ミッシングリンクってわけさ」
「ミッシングリンク…？」
「"失われた進化の段階”の事だよ。人と…神のね」
「！！」
マジシャンは続ける
「神は自分の姿に似せて人間を作った…
その最も神に近い生き物・人間が今…進化を始めている。
だからボクらは『ニードレス』を『人間が神に進化する途中の段階』と考えているんだ。
つまり…数あるニードレス達の中でも、最も神に近い存在を…
ミッシングリンクと呼んでいるというワケさ」
「最も神に近い…ニードレス…」
「そして…、確認されているミッシングリンク級のニードレスは…
ボクを含め、全てシメオンの管理下にあるんだ」
精神的にもクルスたちを追い込む
「なっ…何て事だ…
(か…勝てるわけがない。僕がみんなをまきこんだせいで…イヴさんとシスターさんが殺されてしまう…！！)」
「君達の刃向かった相手の大きさがわかったかい？」
顔色を悪くするクルスに最後通告をするマジシャンに
今まで黙っていた”ダレカサン”がついに口を開いた
「おいおい、クソガキ。わかるわけねーダロ。つか、自分と身内の自慢話が長すぎるゾ…危うく寝ちゃうトコロだったろーが…
そういう説明は百文字以内にわかりやすく要約して作文に書いて提出シロ、ったく…
で、死ぬ準備はできたか？」
-41-『最後のゲームを始めようか』→←-39-『な…なんですって…！？』
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作者名：軍時 | 作成日時：2015年3月25日 22時
