-39-『な…なんですって…!?』 ページ40
シメオン製薬
ブラックスポット支社
第六会議室にて
シメオンの総帥、アダム・アークライトとその部下の3話で出てきたグラマー女
それと、34話の石山君とその愉快な仲間たちが集まって話をしていた
「…各国が、ニードレスの検体をよこせと言ってきていますが…」
と、グラマー女が言う
「放っておけ。政府はブラックスポットには一切干渉しない」
…こいつは石山君の”お友達1号”の偉そうな人である
「__建前はな」
「そのための”壁”だよ」
アークライトの言葉の続きを石山が言う
「各国は今や…
50年前の毒薬を再現するのに、やっきだ」
「……どういう事ですか?」
石山君の”お友達何号”の若いのが聞いた
「戦時中、この国に落とされた新型爆弾が人間の遺伝子を狂わせ、『ニードレス』という新人類を作りあげてしまった…
ニードレスを戦争に使えば最強の軍隊が出来る…。どこの国だろうと、のどから手が出るほど欲しいさ」
「でも、研究したけりゃ自国で、その新型爆弾とやらを分析すればいいのに…」
「そこが問題なのだよ、若いの」
「……というと?」
「その爆弾を落としやがったのがどの国だったか…、実は誰にもわからないんだよ」
にやりと、怪しく犯罪者のような笑みを浮かべて、”偉そうな人”が言う
「な…なんですって…!?」
言い方が女子っぽくなってきた”若いの”
「この国は世界中を敵にまわしたからな。ニードレスを作っちまった原因がアメリカの爆弾なのか…ドイツの爆弾なのか…」
「さよう。あるいは、その複数がまざり生まれた全く新しい物質が作用したのか…」
丸いおっさんとガリガリおじいちゃんが言う
「各国は探しているのだ。その魔法の毒薬の調合法をな」
格好良く言っているが「魔法」とか使ってるからなんか厨二病みたいになっているアークライト
「…はあ…」
ほら見ろ”若いの”が煙草出しながら反応に困ってしまっている……!
「__でも、皮肉なものね」
「!!」
グラマー女が話し始めたのと同時にライターに勝手に火が付く
「敗戦国に…”神”と”人間”との、『ミッシングリンク』を提供してしまったんですもの」
「『ミッシングリンク』…!?」
____…へえ、ミッシングリンク………
殺りがいがありそう……!
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作者名:軍時 | 作成日時:2015年3月25日 22時