-31-『すべてが重く感じた』途中sideシスコン少年 ページ32
そんなこんなでいろいろあってクルスはイヴに金を出され？を浮かべた
どっこいしょっと、とジジイみたいな掛け声を出し立ち上がるイヴは
「『スーパーゲル状デロドロンドリンク』も買ってこいコラァ――ッ」
煙草かって来いと言った神父とともにクルスを追いかける
sideシスコン少年
「何か暴力変態クソ神父と能無しババアがゴメンね。手伝うよ」
と、神父様とイヴさんに辛辣な言葉を吐きながら僕についてきてくれるシスターさん
そう、僕はこの教会で(主に神父様とイヴさんに)パシリをさせられています
手伝ってくれるシスターさんは僕が来るまでは洗濯から料理から掃除等々、すべての家事をこなしていたようで、シスターさんからしたら逆に僕は手伝ってくれている人として見るべきではないだろうかとも思う
そういえばシスターさんからの扱いは最初で会った時より大分、というよりどんなに鈍感な人でもわかるくらい良くなってる
なんだか、神父様やイヴさんと同じような扱いになった(良い意味で)
でも、何でこんなに変わったんだろうか、と流石にわからず聞いてみる事にした
「あの、シスターさん」
「何？どうかした？」
「いや、今更ながらなんですけど、何かシスターさんの僕への扱いが良くなった、というか…」
「ああ、だってクルス家族(身内)だし良く家事とかしてくれるじゃん。あの阿保共は手伝ってなんかくれないし、あの扱いで丁度良いデショ？クルスは家事してくれるから、重宝しとかないと、なんてね。ま、クルスはすぐ死んじゃいそうだし、家族は家族が守んないとねって思って」
「え？家族…」
「そうだよ、クルスとは、長い付き合いになりそうだし。ま、修道女としての仕事でもあるから」
「？」
修道女としての仕事？
「迷える子羊を助ける、ってね。クルスは帰る場所無いって聞いてる」
「あっ…」
「お姉さんも亡くなってるんだっけ？じゃ、気が済むまでここに居なよ」
「はいっ！」
そうか、そう思ってくれてるのか
とても、嬉しい
けど、警戒心が強そうなシスターさん、もといAさんがすぐに僕に警戒心を解いたのは何故だろう？？
「…クルス君は、昔僕らを、というか『ブレイド』と『イヴ』を助けてくれたことがあるんだよ。ボクはその恩を返したい」
「え？でも…」
僕にはそんな記憶は、無い
「今は、わかんなくていいんだ」
今日のAさんはいつもより表情も言葉使いも言葉に込めた気持ちの重みも、すべてが重く感じた
-32-『命が危ないッ』sideシスコン少年→←-30-『原作じゃ全話出てるらしい』
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作者名：軍時 | 作成日時：2015年3月25日 22時
