【N E E D L E S S<ﾆｰﾄﾞﾚｽ>】死神修道女(ﾃﾞｽ･ｼｽﾀｰ) (ページ28)

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-27-『ロケットペンダント』ページ28

戦闘が終わり、静かになる

と思われたが、ブレイドがクルスに土下座させて崇めさせていた

(確かに言ってたケドサ…)

少し周りが気になったのかきょろきょろと見渡し始めるA

そこでイヴが何かを拾っていたのに気が付き近寄って行った

イヴが拾ったものはクルスが持っていたクルスに似た女性の写真が入っている

「ロケットペンダント……ってやつかな………？」

「ろけっとぺんだんと………？？」

「写真とか入れられるペンダントじゃなかったカナ？ブラックスポットにあるんだ、コレ。珍しいね」

「…へー……。この人誰かな？」

「………わかんな……」
「？」

「…少年のお姉さんじゃないの…？」

「何でわかるの」
「イヴ、少年に会った時に、姉さん！！って間違われてたジャン」

「そうだっけー」
「そうだよ若年性認知症」

「…おそらく…シメオンの連中に殺されたんじゃろう」

「「…………」」

「クルス君が頼りないのも…
　疑心暗鬼になるのも…

　姉を失った悲しみから抜け出せずにいるからかもしれんのう」

イヴとAは黙ってギドの話を聞く

イヴは先程までのクルスの様子を思い出す

勝手に自分のことを姉だと勘違いした出会い

敵に攻撃されて、死んだ姉を走馬燈で思い出していた戦闘前

その他もろもろ……

何を思ったのか、クルスのペンダントを自分の大切な宝物のように優しく、しかし、手放すまいとするかのようにしっかり握った……様にAは思う

そしてクルスに近付き「おい」と声をかける

クルスは振り向く

そこに居たのは、

「え？

ね……、姉さん…？」