-24-『能力者(ﾆｰﾄﾞﾚｽ)なんてそんなもんだよ」 ページ25
「あっはっはっはっはっはっはっ」
狂ったように笑い出すクルス
呆然とその様子を見つめるカフカ
(何が起こった！！こいつ…二重人格か…！？)
「あはははは！どうした？僕を殺すんじゃなかったのか！？」
その様子を見てカフカは困惑気味に考えた
(いや…ありえない！！こいつにあんな戦闘能力があるはずは……)
ブレイドはそんなカフカを見てニィ…と極悪人のような笑みをうかべた
Aはクスッと戦場並に危ない場所で上品な笑みをうかべ、
「じゃ、正解言って良いんじゃない？」
そう聞いた時
「なっ……」
カフカの近くに居る筈の
「なっ…何で！？」
クルスの声が
「何で僕があそこに！？」
その場に響く
カフカがその声の聞こえた方を向けばそこにはクルスとギドとAが少し離れた所から見ていた
「貴様！！いつの間に…。じゃ…じゃあこいつは……」
「残念だったな」
クルスだったモノは原形を崩し、
「ブレイドに目がいってるうちに入れ替わらせてもらったよ」
別の姿へと変わっていく。そして、その姿は…イヴだった
「そうか…貴様…」
(『変身の能力者(ﾄﾞｯﾍﾟﾙｹﾞﾝｶﾞｰ)』か！！)
(…やっぱり知ってたか…)
「えー？気付かなかった？…なーんてことはないよねェ？だーってシメオン製薬会社の幹部サマだもんねー？」
「え…！？」
「イヴの能力(ﾌﾗｸﾞﾒﾝﾄ)は『変身(ﾄﾞｯﾍﾟﾙｹﾞﾝｶﾞｰ)』…。質量を大幅に変えるものでなければどんなものにも姿を変える事ができるんじゃ」
「？」
「つまり、自身と同じ位のものには変身できるけど、小さすぎたり大きすぎるものには変身できないってこと」
「！なるほど！」
「便利なようでめんどくさい能力ばっかってことでもあるんだよ。ま、能力者(ﾆｰﾄﾞﾚｽ)なんてそんなもんだよ」
「え…？」
「…………………」
-25-『大技が容赦なくブレイドに当たった』→←-23-『既にお前がボク等の手のひらの上で踊らされてんの……分かんないかな？』
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作者名：軍時 | 作成日時：2015年3月25日 22時
