-18-『ニードレス狩り』 ページ19
(まさか……アークライトの…)
「小僧…言葉にきをつけろ……」
静かに、淡々と男は告げる
「そもそも貴様の様な能力(ﾌﾚｸﾞﾒﾝﾄ)もない人間が、のうのうと生きていられる程このブラックスポットは甘くない…」ｺﾂｺﾂ
その男は少しだけ、ゆっくりクルスに近づく
「まして…アークライト様に牙をむいたのだ。貴様が生き残れる可能性は…」ﾊﾞｷｯ
男の指が動かしただけで音を出す
そして男は腕を交差させ、
「ゼロだ」
”テンペスト スレッド”！！
腕の交差を一気にときながらナニかを叫ぶ
「うわああああ！！？」
ゴガァッ
と大きな音を立てながら建物は簡単に壊れた
教会では、イヴ、ブレイドが話をしていた
「あのガキ…」
内容は勿論、
「何で急に逃げたんだろ？」
「知るか」
そこにギドが近づいてこう言った
「二人ともクルス君達を追うんじゃ」ｺﾂｺﾂ
「「？」」
二人はよくわかっていないが、ギドは無視して話を進める
「…どうやらテスタメントはシメオンが開発したものに間違いないようじゃ。機能停止直後に自分の位置をシメオン本社に送信しておったわ」
データを写したであろう紙を見せながらギドは続ける
「奴らがクルス君を捜しにこの近くに現れるのもAが言った通り、時間のもんだいじゃぞ」
「は？あのガキがどうなろうと別にいいじゃない」
残酷な言い方かもしれないが、『弱肉強食』。これがブラックスポットなのだ
イヴはこう言うが、ブレイドはギドの目を見ている
ギドが持ち掛ける話の大体はノッタ方が得だったりする
「………。何か知ってるんだな？」
「………フム」
ギドの口から出た言葉は普通の人生をおくっている者なら触れることなんて9割の確率でなかっただろう
…だが、ココはブラックスポット
何が起きるかわからない
「『ニードレス狩り』というのを知っておるか？」
-19-『近隣のブラックスポットでは有名なウワサ』→←-17-『コ イ ツ は 敵 だ』
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作者名：軍時 | 作成日時：2015年3月25日 22時
