-15-『アダム』 ページ16
「あー、話戻していいよ」
「あ、ハイ」
「で？」
「えっと…僕たちはそんなつもりで…」
「つもりでなくても実際そうなってんのよ！！ホントよけいな事してくれたわねこのバカ！！」
(ガキだなイヴ。少年はどうするんだ…？)
「ばっ…バカだって？僕たちは…！！シメオンのブラックスポットに対する干渉と搾取を打破しようとしてレジスタンスを組織しシメオン総帥のアダム・アークライトが第666ゲートから極秘にここへ潜入するという情報を得て全メンバーを集結させて討ち取ろうとしたんだ！！でも内部のスパイから情報」「どっせーい！！」
「へぷ」ﾊﾟｺ
(な、なんか語り出した。この少年もバカだった。そして、イヴはソレを顔面蹴って止めてる…。いや、)
「蹴って止めんな。そしてキミの今までの経由説明アリガトウ。っつか、両方ともバカだから気にするな」
「えぇー…」
「〜〜〜っ！！まずッ！わけのわからん事をグダグダしゃべるな山田！！」ｷｼｬｰ
「ク…クルスです」「クルスだよ」
「黙れ山田！あと、Aはバカとか言わないでよ！！」
「事実でしょ。ってか、煩いよ」
「とにかく、アダム！！A！！やっぱりこのバカ シメオンに引き渡そ？こんなヤツ助ける必要ないよ！！」
いろいろな感情が混ざって興奮気味のイヴ
それを聞いていたクルスは、ある言葉に反応した
『アダム』
「…え？…『アダム』？」
「…？言ってなかったか？」
「『ブレイド』としかいってないよ」
「そうか…悪ぃ。俺はアダム・ブレイドだ」
「アダムだって…？」
あ、地雷踏んだ…？
Aは今までの勘で感じていた
少年＿クルスの顔色が悪く見える
「！」
ソレは、間違っていないようで、
「あ あ。そのチョーカー……」
「何？」
神 父 の 首 に は チ ョ ー カ ー が あ る
＿＿Q. アダム・アークライトもチョーカーをつけていなかったか？
＿＿A. つけていた
Q.混乱している相手は、冷静に考えられるか？
A.考えられる筈がない。一般人じみた人間なら尚更。
つまり、
勘 違 い を す る に 決 ま っ て い る
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作者名：軍時 | 作成日時：2015年3月25日 22時
