-10-『いいから♪すぐ帰るね★』 ページ11
「………。目が覚めたか。ブレイド」
白衣を着た白髪の老人が言う
この老人は「ギド」
「ギド……」
その神父…「ブレイド」は腹と腕に包帯が巻かれていた
「驚いたぞ。その体で引きずられてきた時は。あの小僧か。上の教会でAと一緒に休ませておるよ」
と言いながら煙草に火をつける
「いいか。しばらくは激しい運動はするなよ。また傷が開いたら治療費もバカにならんぞ」
「これで文句はねえはずだ」
ブレイドはベッドから立ち、先程壊したテスタメントの脳(ブレイン)をギドに投げ渡す
「おお。テスタメントの脳か。でかした」
ギドは嬉しそうな声を出している
「おおー。動く動く」
こちらも嬉しそうだ
ブレイドは服に腕を通しながら階段を上がっていった
ギドだけになった部屋で、ギドは椅子に腰をかける
そこに携帯が鳴る
ピピピピ「おお。イヴか…」
ギドは携帯を耳に当て
「ブレイドとAが帰ってきたって本当っ!?」
ブー
あぁ。ギドの耳から赤いのが…
とまあ、携帯から聞こえてきた声は元気そうな女の子の声であり、大きすぎたのでギドの耳の鼓膜が破れただけであると思われる
「ああ…。まあ運びこまれたってのが正解じゃな、ブレイドは。Aは普通に帰ってきたが…。お前こそどこに行っとったんじゃ」
「いいから♪すぐ帰るね★」
そうして話が…というか一方的に(?)電話が切れた
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作者名:軍時 | 作成日時:2015年3月25日 22時