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１０４話。 ページ9
大我の胸に顔を押し当てて、目を瞑る。
私の頭を引き寄せる大我の腕が相変わらず優しいから、この腕がずっと私のものならいいのに、なんて勝手なことを思った。
−−わたし、サイテーだ。
ぜんぶぜんぶ、大我を理由にして、大我のせいにして、逃げてる。
大我が大丈夫って言ったから、結婚する。
大我が帰って来いって言ったから、結婚する。
自分が傷つくのが怖いから、傷つきたくないから、自分を守るために大我を盾にしている私。
「……ごめんは、わたしのせりふだよ」
「おまえが謝る理由がどこにあんだよ」
「ぜんぶだよ、たいがにあやまることしかしてないもん」
「……俺たちはさ、」
大我の、私を引き寄せる腕に力がこもる。
その口調は何故か、どこか悲しそうに聞こえた。
「俺たちは……おまえが笑顔で、私結婚するんだって言ってくれねーとダメなんだよ」
「………おれたち？」
「うん。おまえが幸せになってくれないと、俺も……みんなも。つらいんだよ」
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瑞月 - この作品大好きです!そして、切ない…（泣）。この作品の火神君がいい人過ぎて尊い←更新楽しみに待ってます！ (2019年8月13日 22時) (
レス) id: eb916a53d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここあ | 作成日時：2018年11月23日 14時
