今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:10,185 hit
小｜中｜大
１０２話。 ページ7
〜大我side〜
「…………」
−−『…うん。でも、もう泣かせない。約束する』
うぇ、ひっく、と何十年ぶりかくらいに子どものように泣くAを見ながら、先日の高尾との電話のやりとりを思い出す。
……思いっきり泣いてんぞお前のせいで。しかも二回目。
次々出てくる涙を乱暴に手で拭う姿を見ていられなくて、自分の肩くらいの位置にあるAの頭を引き寄せた。
「うっ、うううううう、うぐ、っく……ふ、ぅうっ、ふぇええ、」
「……明日腫れても知らねぇぞ」
「あした、にちようびだもん、……っ」
「いや、そりゃそうだけどよ……」
日曜日で仕事がないから腫れても問題ない、だから泣くと。そういうことなのか。
ぽんぽんと頭を撫でるとさらに泣き出したので、手を背中へと移動させてさすってやれば、またも泣き声がヒートアップする。
ーー俺はこの涙を止められる術を知っている。簡単なことだ。
……とても簡単なことなのに。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑞月 - この作品大好きです!そして、切ない…（泣）。この作品の火神君がいい人過ぎて尊い←更新楽しみに待ってます！ (2019年8月13日 22時) (
レス) id: eb916a53d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここあ | 作成日時：2018年11月23日 14時
