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９８話。 ページ3
また涙が出てきそうになって、慌てて下を向きぐぐっとこらえる。
私、こんなに泣き虫じゃなかったはずなのに。
…………もうずっと、泣いてばっかりだ。
「けどおまえは、それが耐えられない」
「………、」
「俺がおまえのことばっかりなのが、おまえはつらい」
「…………っん、」
「泣くなよ……」
いつの間に包丁を置いたらしい大我が、付けたままだったテレビの電源を落とし、私の隣に腰を下ろす。
私の頭をぽんぽんと撫でた大我は、困ったように笑っていた。
−−この顔が、昔からずっと嫌いだった
「ないてない」
泣き顔を見られるのが嫌だったから、っていうのももちろんある。
でも私はそんな自分の意地よりも、大我にそんな顔をさせるのが嫌で、見たくなくて、だから私は人前で泣かなくなった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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瑞月 - この作品大好きです!そして、切ない…（泣）。この作品の火神君がいい人過ぎて尊い←更新楽しみに待ってます！ (2019年8月13日 22時) (
レス) id: eb916a53d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここあ | 作成日時：2018年11月23日 14時
