私たち結婚してみました【BTS×SEVENTEEN】 (ページ26)

今日:32 hit、昨日:4 hit、合計:166,559 hit

･ページ26

･

スングァンside

スングァン『あっ、』

ブルブルと震えるスマホに表示される【千里ちゃん】の文字

メンバーにバレないように、でも全速力でベランダに移動して緊張しつつもスワイプをする

0:01、0:02と時間が進むなか
緊張しながらスマホを耳に当てる

千里「もしもし…」

綺麗で柔らかい声がダイレクトに耳に届く
高鳴る心拍数にぽけーっとしていると電波悪い？え、スングァンさん？と1人で慌てる千里ちゃん

スングァン『あ、ごめん！もしもし、スングァンです』

千里「よかったぁ。スングァンさん、こんばんは」

スングァン『そっちもテレビ見てるんだね？』

千里「はい、もうどんちゃん騒ぎです…笑」

同じ境遇で逃げてきたこと
これからのお互いの仕事のスケジュールのこと
最近あった面白い話を喋っては笑うの繰り返し

でもそれがすごく幸せに感じた
会えない時間も普通に話をできることが嬉しかった

千里「くしゅんっ」

話の途中、小さくくしゃみをする声が聞こえる

スングァン『今どこで話してる？』

千里「ベランダです。そこしか静かな所なくて笑」

スングァン『俺もベランダにいる。長話しちゃってごめんね。肌寒いから風邪ひかないようにね？』

千里「はい、ありがとうございます。わぁ、スングァンさん今日、お星さまが綺麗ですよ」

下ばかりむいていた目線を上に向けると
キラキラと輝く星たち

スングァン『ほんとだ。月も綺麗だね』

千里「今日は満月ですね！」

千里ちゃんが風邪をひかないように
そろそろ切り上げなければと思いながらも
話をまだしたい自分がいる

だけど、と気持ちを押しころす

スングァン『次の撮影、楽しみにしてるね』

千里「結構間が開きますよね…」

声色がワントーン落ちた喋り方をする

千里「あの、スングァンさんが迷惑じゃなかったら、また時間が合う時にこうやって電話して貰えませんか？」

スングァン『うぇっ！？え、あ、うん！』

夢にも思っていなかったお誘いに
思わず変な声が出た

たぶん電話越しで微笑む千里ちゃんは
ありがとうございます、とおやすみなさいを言って電話切った

今日は気持ちよく寝れる気がしたし
明日の仕事もなんか頑張れる気がした