俺の兄ちゃんは、有名人で過保護です。【stpr】

１日目。 ページ3

『行ってきまーす』
「A！！弁当持った？忘れ物無い？」
またか……。相変わらず過保護な兄ちゃんだこと……。俺の母親ですか、あなたは。



……ってかさ、

『兄ちゃん！！俺もう高2だぞ？！んなもの忘れねーって！！』
「俺は心配してんのっ！！忘れて困るのはAでしょっ！！」
『だからって、弁当は忘れねーわっ！！』
「そう言って忘れたらどうするのさっ！！」
『俺そんな抜けてねーよ！！』




……毎度恒例、言い争い。
つっても、大体こういう兄ちゃんの(俺を心配している)一言から始まるのだけれど。


「あと、あんまり帰ってくるの遅くなるなよっ！！遅くなるときは連絡することっ！！」
『分かってるよ！』
いっつもこんな感じ。
兄ちゃん、どこのヤンデレだy((殴



「………ま、いってらっしゃい。」
そう言い、微笑む兄ちゃん。

え、何ですか、急に笑うなよ。
え、え、何？兄ちゃん、もしかして今流行り(?)のツンデレってやつ？え？
ヤンデレじゃなくてツンデレ？え？え？(うるさい)



「……どーした？」
………ハッ！！思いっきりフリーズしてた。ヤバイヤバイ。
『……ん、行ってくる。』
そう言って、家を出た。


俺の最近の ー いや、昔からだが ー 悩みは……………






………兄ちゃんが俺に過保護すぎる事だ。



いや、だってね？
最初の会話見てみ？
どこからどーみても！！
過保護すぎない？


嫌では無いん、だけどさ。
その、ね？兄ちゃん、俺の事とか結構してくれてるし、気にかけてくれてるし。
そのぉ……自分の事とか、出来てるのかなー、って思っちゃうんだよなぁ……。


まぁ、兄ちゃんの事だし、大丈夫だよな。



………でも、いつものお礼で、今度何かしてあげよう、うん、そうしよう。



そんな事を考えて、のんびり学校へ向かった俺だった。

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