Baby Baby ２ (ページ41)

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90～side 広臣～ページ41

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Aの上半身に顔を埋める男と、下着に手をかけていた男

俺は２人を蹴り飛ばし、上半身に居た男を無我夢中で殴りつける

足元に居た男は隆二が跨りながら殴っていた

必死に抵抗する男の肘が頬を直撃した

「いって……」

腕で首を圧迫すれば脱力していくその男

「臣！やめろ！」

叫ぶ隆二の声も俺には届かない

ぜってぇ許さねぇ。

うめき声が消えかけた時、後ろから羽交い締めされ引き離された

「離せよ」

押さえ付けてるのは警察官

その腕を振り切り、Aの元に駆け寄る

弥生ちゃんの腕に抱かれたAは、頬が赤く腫れて顔は涙の跡が残ってた

「A………」

名前を呼んでも頬を撫でても何も反応を示さない

「A……ごめん、俺のせいで……ごめん」

泣きじゃくる弥生ちゃんからAを抱き寄せる

ぎゅっときつく、きつく抱きしめた

「A……A……」

このままそばにいてやりたい

目が覚める時、抱きしめててやりたい

けどまだ残ってる、あいつを突き出すまで俺の怒りは治まらない

本当はめちゃくちゃにしてやりたい

立ち直れないくらいに身も心も、俺の手で。

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Aと俺の家の鍵を２人に託し、店に向かう

俺が家を出る時にはパトカーに乗せられていた男たち

さっさと消え失せろ。

店に戻るとスタッフルームで直人さんの隣に座り葉月は泣いていた

「おい、行くぞ」

力づくで腕を引くと「……どこに」なんてふざけた事を聞いてくる

「あ？警察しかなくね？」

「ごめんなさい！本当にごめんなさい！お願い……警察は…」

「お前、何舐めたこと言ってんの？逃げれると思うなよ」

「葉月ちゃん、さすがに俺も庇えないわ。ちゃんと、反省しなきゃね」

初めて聞いた直人さんの冷めた声

「私の方があの人より、私の方が臣のこと……好きなのに」

泣き崩れる葉月の顎を持ち、視線を合わせた

「二度とお前の顔なんて見たくねぇよ。俺の前から消えろ」

こんな事して誰が得すんだよ、結局自分も傷付いてさぁ……バカだろ。