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健二郎の笑い声は私たちをホッコリさせてくれる









みんなそれぞれ健二郎と少しずつだけど、会話を楽しんでたくさん笑った。









「健ちゃん、時間が出来たら東京に遊びに来てよ!またみんなで飲もう?」









最後に健二郎と話すのは、私。









「おー!冬には行けると思うで!そん時はAんち泊めてやー?ホテル代もったいないやん?」









「えーなんで私なのー?隆二んちでよくない?」









「あんな香水臭い部屋いやや!」









「健ちゃん、相変わらず超ウザいんだけどー!」









右から隆二がフレームイン









私を挟むように左から今度は臣くんがフレームイン









「健ちゃん、それは俺もダメだわー!」なんて言うもんだから、









健ちゃんが「なんでや!臣には関係ないやん!」って必死だ









にやりと笑った臣くん









「おーれーの!」









それだけ言って「はぁ?どういう意味や!臣ぃ」と叫ぶ健二郎を無視して、電話を切った。









みんな、健二郎を相手にするとドSになるみたい。









すぐに電話をかけ直してきた健二郎に隆二は「そういう事だから!じゃーねー」とすぐ切った。









笑い疲れて若干静まる私たちの卓に直人さんがやって来た









なにかと思えば「臣、指名入ったよ!」と臣くんを呼びに来た様子









「すぐ戻るよ」









私の頭をポンポンと撫でて席を立った臣くん









その姿を追うように見ていたら、嬉しそうに臣くんの手を握る女の子が視界に映った









「………臣のエースだよ」









こっそり隆二が教えてくれた









もう一度、目線を向けるとその子も私を見ていて









長いまつ毛に大きな瞳のその子はにこりと笑顔を向けた









笑顔の先に、狂気のような目があったことに私は気付かなかった。

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作者名:taka | 作成日時:2016年4月19日 23時

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