Baby Baby ２ (ページ19)

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「あ、そういえばさ！今日、健ちゃんから変な写メ送られてきたの！」

仕事中、ポケットの中で数回ブルブルと震えた携帯

開いてみれば、山下健二郎と表示されていて画像だけが映し出された

お客さんが居たから笑いを堪えるのに必死

「どれどれー？」

のぞき込んできた隆二に携帯を渡したら、やっぱり爆笑してる

「たーきーくーりー！！」なんて言いながら。

隆二と一緒に笑う弥生から携帯を受け取って、美南に渡した

臣くんと剛ちゃんものぞき込んで吹き出し笑い

「健二郎さん、めっちゃウケる！なにこれ、５枚もあるよ？しつこー！」

「健ちゃん、全部左斜め45度じゃね？マジで滝クリかよ！」

「でも、私たちがあげた麦わら帽子似合ってるね？軍手もちゃんとしてるよ！可愛いー！」

送られてきた健二郎の自撮り写真は全部が滝クリ角度で、上目遣いだったり笑顔だったり顎が出ていたりで笑わずにはいられない。

「健ちゃんと結構連絡取ってんの？」

ひとしきり笑った臣くんが携帯を私に渡しながら聞いてきた

「うーん、たまにかな。健ちゃん寂しいんじゃない？みんなから連絡来ないって拗ねてたよ？」

私がそう言うと、隆二が携帯を取り出して「じゃあ健ちゃんに電話してあげよっか！」と健二郎の番号をタップ

数コールで繋がったらしい健二郎との電話

「もしもーし、健ちゃん？寝てたー？」

隆二が話すと受話器からだだ漏れになって聞こえてきた健二郎の声

「アホか！今何時やと思ってんねん！１時やで？寝てたわ！」

起こされてちょっと不機嫌そう。

「隆二、隆二！テレビ電話にして！」

臣くんのその一言で始まった健二郎とのテレビ電話

みんなで手を振りながら「健ちゃーん！」と呼べば、照れ笑いをする寝癖だらけの健二郎

「なんや、みんな一緒でええな！俺も店に戻りたくなってもうた！」

なんだか、切なくなった。

そんな空気を破ってくれたのは剛ちゃん

「健二郎さーん！Aに送った写メ、めっちゃウケましたよ！」

「せやろー？あれ何回も取り直してん！なんや、剛典も欲しかったら送るで？」

「あー、それは大丈夫っす！」

「なんでやねん！」