Baby Baby ２ (ページ14)

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車を降りて一目散に足を進めた臣くんのマンション

教えてもらった番号を押して小さなエントランスを潜る

部屋に近付くにつれて私の心臓はドキドキと大きく鳴り出して、このまま壊れちゃうんじゃないかと思った。

ゆっくり深呼吸をして、押したインターホン

まだかなぁー………

バタバタと走る音がして、鍵が回る音、ドアノブを押す音

そのどれもが私を緊張させた。

「おかえり」

「………ただ、いま」

優しい笑顔と優しい声に迎えられて、抑えようのない気持ちがまた溢れ出す

ドアが閉まった瞬間、手を引かれ

抱きしめてくれた。

いつもと違う、せっけんの香りに包まれた腕の中

幸せを感じた。

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「コーヒー飲めるっけ？」

「うん、飲める！あ、ブラックね！」

「へぇー意外だわ。Aって甘いの好きそうなイメージだった！」

私たちはまだ始まったばかり、知らない事だらけ。

臣くんのこと何でも知りたいし、私のことも知って欲しい。

「逆！逆！甘いの苦手だよ私！プリンだけは好きだけど、それ以外ならおせんべいの方が好き！」

「塩？醤油？」

「醤油！」

「同じだわ！今度大量に買い込んどく！」

キッチンに立つ臣くんは、ハーフパンツにTシャツで少し寝癖がついてる

初めて見る家での臣くんはどれもが新鮮。