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矢花を見送った私たちはもう人の少なくなった大学最寄り駅を二人でただ茫然と立ち尽くしていた
一つに矢花の合否について
もう一つに二人で話すことがないということについてだ
『ねえ、嶺亜。この辺神社とかあったっけ？』
さすがにこの沈黙は気まずくてなんでもいいから話しかけようと思ったんだけど、もう少し話のネタ選べばよかったな、、
『神社？、、、お守りでも買うの？』
嶺亜のその瞳孔が私をじっと見つめた
きっと嶺亜にはすべてお見通しなんだろうな、、、
『えっ、そんな、、、まあ、そんなところですけど、、』
『ふーん、矢花君の買ってあげるんだ。至れり尽くせりってやつだね』
『別にそんなんじゃないですって、、まあ、受かってほしいし』
『異性にそんなに構うなんてさ、お母さんか女兄弟じゃないとありえないでしょ。それとも、、、』
嶺亜がこれからいうであろうことが大体推測がついた
そう思われてもおかしくはないのかもしれないけど本当に断じてそんな気持ちはない
『全然違うって、あえて言うなら確かに私はあいつのお母さんでお姉ちゃんって言ったほうが近いよ』
『ふーん、変なの。ほら、神社この近くにあるみたいだよ。一緒にいく？』
嶺亜、ついてきてくれるの？まさか、嶺亜も矢花にお守り買ってあげるの？
、、、嶺亜、矢花に興味示してたっぽいし
なんかうらやましいな、、嶺亜ってあんまり人に干渉するタイプじゃないのに矢花のことは応援したり、積極的に関わろうとしたり、、なんかちょっと嫉妬
『まさか、嶺亜もお守り買うの？』
『まあ、そうしようかな。お守りは、一個じゃなくてもいいんでしょ？』
『そうだけどさ、、、』
やっぱり。矢花にこんな醜い感情を抱く日が来るとは思わなかった
かわいい後輩であって、ましてや男と女
別に嶺亜も矢花に恋愛的な感情を抱いているとかは、、、思ってないけど、、
『本当に、Aは矢花君のこと、、』
『やめてよ！私、ほかに好きな人いるし、、多分』
『へー、たぶんね』
また、私と嶺亜の間で沈黙が流れる
そこはもうちょっと突っ込んでほしかったなー。でもそしたら流れで嶺亜のことが好きって言っちゃってたかもしれない
『あ、あったあった。合格祈願』
『お賽銭でもしてく？』
『…嶺亜って意外と親切なんだね』
『語弊があるでしょ？…俺はいつでも親切だよ？』
私って頭おかしいのかな、、
矢花に嫉妬するとか、、…おかしいよね
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マリエ(プロフ) - ハルカさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年4月9日 16時) (
レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 良すぎて一気読みしてしまいました……お忙しいかとは思いますが続き楽しみにしております！ (2022年4月9日 2時) (レス) id: 17cc79c11f (このIDを非表示/違反報告)
マリエ(プロフ) - 松さん» そのように言ってくださって本当に嬉しいです！完結まで是非宜しくお願い致します。 (2022年3月29日 19時) (レス) @page35 id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
松(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃ面白くて更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page35 id: 309f0f86b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時：2022年2月23日 16時
