三者択一 Yuto.T＊Taisho.I＊Taiko.S (ページ5)

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のページ5

『別に、回覧板なんですから置いておくだけでいいんですよ』

『いや、俺岩﨑に会いてえし！』

『じゃあ私は帰ります』

『ちょっと待ったちょっと待った！』

髙橋さんが私の手をぎゅっと引っ張る

『いいから、岩﨑に会っていけよ』

『別に毎日学校で会ってますけどね』

『俺だけいたらただの迷惑なやつでしょ！ちゃんとAちゃんと回覧板を一緒に届けにきてっていう過程が欲しいの！』

『はぁ、…めんどくさいですね』

『あれ、A？優斗？』

『大昇！久しぶりだなぁ！でかくなったな！』

『なんで二人一緒にいんの？』

『この人が着いてきたのよ』

『人聞わるいなぁ…手伝ってあげようと思ってさ』

『…何を手伝ってくれたの？』

『…それは』

しどろもどろになる髙橋さんをみて私達は笑ってしまう
愛されキャラなんだな

『せっかく来てくれたんだし。二人とも上がっていく？』

『そうだよなぁ、せっかく来たしなぁ！』

『やっぱ優斗はあげない』

『ふざけんなぁ！お前ら男女二人で何するつもりなんだ！お兄さんも混ぜなさい！』

二人が話している小っ恥ずかしい話をシャットアウトしてとりあえず大昇の家にお邪魔することにする

『リビング散らかってるから、部屋でもいい？』

『俺はいいよ。…Aちゃんは？野郎の部屋だしなぁ…汚ねえよきっとこいつの部屋』

『汚くねえよ！』

そう言いながらちょっと掃除してくるなんて言う大昇

…うん、いいコンビだ