三者択一 Yuto.T＊Taisho.I＊Taiko.S (ページ3)

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にページ3

『…ただいま〜』

『あっ、Aおかえり！…これ、岩﨑さんの家に置いてきてくれない？』

『え〜やだよ。私、今帰ってきたばっかで疲れてるのに…』

『じゃあ俺行ってきましょうか？…岩﨑の家ですよね？』

そう言うと真っ白な顔で少しイケメンな男の人が私から回覧板を奪った

『優斗君いいの？…ごめんね、この子本当に出不精だから…』

『いやいいっすよ全然！てか、この子がはしもっちゃんの妹？めっちゃ可愛いんですけど〜』

『…え、…誰』

お兄ちゃんとお母さんとその優斗君って呼ばれた人を順番に見て目を白黒とさせてしまう

…え、本当に誰？全く思い出せない

『…君とあんまり会ったことないもんね。しょうがないよ、髙橋優斗って言います〜』

…滑舌悪くてあんまり聞き取れない

『君の兄ちゃんの友達！…よろしくね！』

『…は、はあ。よろしくお願いします』

『こいつ連れないでしょ？ごめん、いつもこんな態度だから』

兄が淡々と説明をしてくる
ていうか、距離近いし。

パーソナルスペースバグり散らかしてない？

『…あれ、なんか顔赤いよ？…まさか俺の事…』

『…お母さん！私、大昇の家行ってくるから！』

『あら結局行くのね』

優斗さんから回覧板をぶんどって一人で歩いていく

…だけど後ろからずんずんと近づいてくる音が聞こえた

『俺も岩﨑に会いたいし。着いていくよ』

『髙橋…さん？』

そしてまた私の手から回覧板を奪った