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『ま、俺と姉ちゃんの新しいパパになるかもしれないんだからお母さん、ちゃんと紹介してよ』
『まあ、それもそうね。…こちら、中村さん』
物凄く人当たりがいい人だ
…だけどわからない
人は見た目ではないからなぁ
『Aちゃん、慶君。はじめまして…中村です。お母さんと今お付き合いさせて頂いてます』
困惑の色を浮かべている先輩と少し冷やかすような視線の慶君
俺はただ何をすればいいか分からず右往左往してしまう
『ママね…この人と結婚したいと思ってるの』
軽々しく言うけど先輩のお母さん既にバツ３だもんなぁこれでまたバツが付いたらもう洒落にならない
…恋愛、体質…なんだろうな
俺には一生理解できないけど…女の人ならそういう生き方もきっと楽しいんだろうな
『…認めてあげたいけど、お母さんもうバツ3でしょ？…それ分かってるの？』
『今度こそは、…本気の恋だと思うの』
『本気の恋、本気の恋って…それ三好さんの時も言ってたよね？…そんな高校生みたいなことばっかり言ってないで少しは現実見てよ！』
…他人の家の事だから口出ししてはいけないけど先輩に完全に同意だ
本気の恋だなんて今どき高校生も言わないような臭いセリフを吐いて優越感に浸っている典型的な…夢見がちな人って感じ
『…お姉ちゃんの気持ちもわかるけど、中村さんいるから。とりあえず二人の話聞こう？』
…びっくり
この空間の中で一番大人な慶君
『…中村さんはね、DVもしないしパチンコも競艇も麻雀も競馬もしないのよ！浮気もしないって、わたしが一番だって言ってくれるの！』
『事前にDVを予告してくれる人なんているわけないでしょ！』
ヒートアップしている女性陣二人と止めようとあたふたしている俺ら男性陣
そんな時、中村さんが少し大きめの声で話し始めた
『…俺は、香苗さんの言った通りDVもしないし賭け事も一切しません。タバコも吸わないし、酒も嗜み程度です。そんな事言ってもAさんの安心は得られないかもしれませんが…私なりに香苗さんを精一杯守っていきたいと思ってます。
もちろん、Aちゃんと慶君の事もきちんと…できれば、父親として二人のことを守らせて欲しい。
すぐには認めてもらえないかもしれないけど、…私は、私にできる方法で一つ一つ信頼を得ていきたいと思っています。
…どうか、よろしくお願いします。』
中村さんが土下座した
30近く年下の小娘と小僧に
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マリエ(プロフ) - 海宙さん» 身に余るお言葉を頂きありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年2月24日 18時) (
レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - とても綺麗な作品で毎回読むのが楽しみです。これからも無理の無いペースでの更新を頑張ってください。 (2022年2月23日 0時) (レス) @page50 id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時：2022年1月26日 9時
