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それからは毎日俺が一人で練習している部屋に先輩が来てバタバタと掃除してくれたりコンビニで色々買ってきてくれたりとまあまるでマネージャーのように甲斐甲斐しく世話をしてくれた
今日もいつものように先輩がCDラックの埃をなんかモフモフした道具で取っていたんだけど
…なんとなく元気がない気がした
失恋か？
それなら俺がなにか下手なこと言っても傷を抉るだけだろう
でも、あの先輩が失恋でこんな風になるとは到底思えない
『…こんぴー元気っすか？』
なんとなく重い空気に耐えられなくて質問をしてみた
だけど先輩は空元気でうんうんなんて頷くだけだった
…おかしい
ここは何があったか聞いていいのか…
聞いてほしいからわざわざここに来た？
いやでもそっとしておいてあげた方がいい？
…わからない
『…元気ないっすね…なんかあったんですか？』
考える間もなく俺はこんなことを口走っていた
…しまったもうちょっとよく考えて発言すればよかった
先輩はこちらをびっくりしたように見た後うん、まあねって答える
うんなんて返事が返ってくることなんてわかってたけどこれ以上何も言ってこないってことは触れるなって事？
『…矢花はさ、男ってみんな曰く付きだと思う？』
『そうっすね…俺はそうは思いませんけど』
それを男である俺に聞くか？普通
でも先輩がこんなこと聞いてくるんだから何かあった事は確かなんだろうな…しかも多分男絡み
ふと、先輩を見るとなんだかすごく悲しそうな顔をしてた
こんな先輩の顔見たことない…どうしてあげたらいいんだろう
『…また、カラオケでも行きます？』
『…え？カラオケ？』
『はい。少しでも気持ち軽くなるかな…って思って。余計なこと言ったならすいません』
『ううん、全然余計な事なんかじゃないよ……あ、そうだ。ねえ、矢花。海行かない？』
『…海？』
『うん！私泳ぎたい！』
泳ぐって言ったって今は九月。
海開きしてるところなんてほとんどないはずだ
『いや海行くのはいいんすけどクラゲとかいますよ？』
『ほら、ここから3キロぐらい歩いたとこにさ、海あるじゃん。あそこ、クラゲが出ないで有名じゃん！そこ行こうよ！』
『…水着はどうするんすか』
『…明日体育の授業だったから水着置いてある…矢花は？…ない？』
俺は水泳の授業の日程と自分の動向を思い出した
『俺も…ありますけど』
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マリエ(プロフ) - 海宙さん» 身に余るお言葉を頂きありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年2月24日 18時) (
レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - とても綺麗な作品で毎回読むのが楽しみです。これからも無理の無いペースでの更新を頑張ってください。 (2022年2月23日 0時) (レス) @page50 id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時：2022年1月26日 9時
