． ページ19
こんぴーが先に帰ったので仕方なく一人で軽く掃除をしてから施錠して帰る
駅に向かって歩く時に前方にカップルが見えた
男の方はわからなかったけど女のあの黒くて綺麗な長い髪は先輩だってすぐわかった
あ、彼氏できたんだ
てことは、多分あの横の男は�盒鏡菁擇�松田先輩のどっちかなんだろうな
俺どっちがどっちなのかわからないけど
それにしてもちょっと歩くの遅くない？
早く追い越したいな…
俺は歩く足を早めて一気に二人を抜かそうとした
その瞬間にうしろから矢花？といつもの声が聞こえてきた
『あ…こんにちは』
『…後輩？』
俺のバックの色を横にいた男が覗き込んできた
�盒鏡菁據�松田先輩？どっちだ
『そう！矢花っていうんだよ』
なんかこの空気微妙に気まずいから俺のことなんか紹介しなくていいよ、、！
『矢花も一緒に帰る？』
『いやいや、いいですよ』
こんな先輩の無神経な発言にも笑って済ましてくれている彼氏
あー、いい人なんだな
『じゃあ、さようなら』
『うん、ばいばい！』
そう言って手を振ってくれる先輩とその彼氏
本当にいい人だな
…
それから、先輩はすっかり軽音部には寄り付かなくなっていた
時々来たと思ったら近くのコンビニで買ったいろんなお菓子やら飲み物やらを袋二つ分ぐらいどっさりと持ってきてがんばってねなんて月並みな言葉を並べていくだけだった
正直なこと言うと、若干寂しかった
それに加えてこんぴーの受験が近付いて部活へ顔を出すことが少なくなっていった
たまに来たと思えばAはまだ優斗と続いてんの？なんて聞いてくるからそこで優斗は先輩の彼氏で�盒鏡菁擇任△觧�を知った
…
二月の下旬になったら先輩がいつもの比にならないくらいの大きな袋を二つ持ってきたからなんのパーティーが始まるのかと聞いたら
『克樹が志望校受かったんだって！』
と言った
俺たちはコップにコーラやらオレンジジュースやらを注いで視聴覚室の重い窓を開けて出てきた�發気鵑紡个靴謄�ラッカーを鳴らした
でも、�發気鵑�めでとうモードはそこでパタっと止んでいつのまにか女子高生みたいにみんなで恋バナと言われるものをしていた
『そういやさ、A、優斗とまだ付き合ってるの？』
『優斗？あ〜、別れたよ』
『へっ？』
思わず素っ頓狂な声が出てしまった
付き合う経緯とか何にも知らないけどあんなにかっこいいって言ってたのに…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マリエ(プロフ) - 海宙さん» 身に余るお言葉を頂きありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2022年2月24日 18時) (
レス) id: c6cf29b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - とても綺麗な作品で毎回読むのが楽しみです。これからも無理の無いペースでの更新を頑張ってください。 (2022年2月23日 0時) (レス) @page50 id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マリエ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/taka231
作成日時：2022年1月26日 9時
