得意技 お節介 ページ35
＿
そう考えながら歩いていると
ﾄﾞﾝっ＿
「！ごめ...！緑谷クン？」
緑谷「！磁刻先輩！」
ぶつかったのは後輩だった。
緑谷「あの！放送凄かったです！
先輩の放送が流れた瞬間
みんなが冷静になって...!!
ありがとうございました！！」
「いえいえ、急にあんな事が起きたら
吃驚するのは当たり前だからね。
怪我人も居ない様だし、良かったよ。」
そう笑って職員室に行こうとすると
手を掴まれた。
「！」
緑谷「えっ、かっちゃんっ....？」
掴まれた瞬間、誰かは一瞬で分かった。
ふわりと甘い匂いがしたから。
彼の個性特有の汗の匂い。
爆豪「...アンタ、今日の授業来るんか。」
今日の授業とは、
恐らく午後のヒーロー基礎学の授業。
「あ...さっきの事でちょっと難しい...かも。」
爆豪「あ"ｧ!?学生の本分は勉強だろうが
んな事センコーに任せて
授業に参加しろやｧ!!!!!!!!」
「っえ」
まとも過ぎてびっくりした。
「い、いや...」
ヒーロー免許を
もう持ってるんだとも言えないし...
そういえばこの前今度USJ行くって言ってたな
とふと相澤の言葉を思い出した。
「今度のヒーロー基礎学、
校内でしないから
その時のことも考えなきゃいけなくてね、
バスとかの経費出してこなきゃいけないから。」
そう言うと顰めっ面が少しマシになる。
爆豪「...じゃあ次は来るっつーことかよ」
「そうだね、次は必ず。」
爆豪「.....そーかよ」
そう言うと帰って行ってしまった爆豪。
ぼーっとその背中を見つめてしまっていた。
緑谷「磁刻先輩...？」
「！あ、あぁ、ごめんね。」
緑谷「かっちゃんと、何かあったんですか？」
直球で迷いのない言葉。
ヒーローお得意のお節介。
「...昔の私と似ててね。
ちょっと重ねちゃった。」
緑谷「磁刻先輩が....かっちゃん......!?!?!?」
「語弊を招きかねないよその言い方」
＿
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りすりす(プロフ) - おもしろいですね！！！！！ (2023年4月17日 21時) (
レス) id: 29c9374dda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままま | 作成日時：2023年4月5日 10時
