救 え よ 愛 と や ら で【呪術廻戦】

第十六話　起床 ページ8

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五条「僕はさぁ...性格、悪いんだよね。」


解体の準備をしている家入の後ろで
椅子に座り話し始めた五条。


伊地知「知ってます。」

「性格ってか性根が腐ってる。」

五条「...伊地知。Aの分含め往復マジビンタ。」

伊地知「まっ、マジビンタ...？！」

「お疲れ様です」



五条「教師なんて柄じゃない...
そんな僕がなんで高専で教鞭を執っているか。」

五条「聞いて。」


ﾋﾞｼｯと五条は伊地知を指さした。


伊地知「なんでですか...」

五条「夢があるんだ...」


夢を語り出した五条に
心底どうでも良さそうに耳を傾ける榊原。


五条「そこ。どうでも良さそうな顔しない！」

「.......」

伊地知「夢、ですか。」

五条「そ。悠仁のことでもわかる通り
上層部は呪術界の魔窟。」


伊地知と榊原は
五条の話を静かに聞いた。


五条「保身馬鹿。世襲馬鹿。高慢馬鹿。
唯の馬鹿。腐ったみかんのバーゲンセール。」



五条「そんなクソ呪術界をリセットする。」



五条「上の連中を皆殺しにするのは簡単だ。
でもそれじゃあ首がすげ代わるだけで
変革は起きない。そんなやり方じゃ
誰もついてこないしね。」

五条「だから、僕は教育を選んだんだ。」


五条「強く聡い仲間を育てることを。」


五条「そんなわけでー、
自分の任務を生徒に投げることもある。愛の鞭！」


伊地知はそう言った五条に
ただサボりたいだけだろう...と考えていた。


五条「みんな優秀だよ。
特に３年 秤、２年 乙骨。
彼らは僕に並ぶ呪術師になる。」

五条「悠仁もそのひとりだった...」


力強く手を握りしめた五条に何も言えなかった。


家入「ちょっと君たち。
もう始めるけど、そこで見てるつもりか？」

伊地知「あぁあ？！？！？！」

五条「え.....」

「きっも」

家入「...え」



皆が唖然と家入の背後を見た。
何故か？



虎杖「おぉ、フルチ○じゃん。」



虎杖が起き上がったから。

　

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